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大竹まことさんはなぜリニア反対?静岡県民はほとんどがリニア反対?

大竹まことさん
なぜそんなにリニアを嫌うのですか?



文化放送はニッポン放送と並んで好きな放送局

小生は普段から
「バランス感覚が大事」
と真剣に思っている
それゆえ自分と反対の立場の方々の意見も
傾聴するようにつとめている

大竹まことさんは大好きなタレントです
モノの考えたかは恐らく正反対ですが
弱者に寄り添う姿勢が大事という信念は共感できる

文化放送は早朝の
「おはよう寺ちゃん」は
ポジション的には真ん中であり
日本一リフレ派が頑張っている番組です。

番組の中でバランスを取るのが難しいせいか・・・
午後の文化放送はリベラル色が濃厚です。

東京新聞の望月記者が定期的に出演する番組は
ゴールデンラジオだけでしょうから・・・
それでも小生はバランス確保のため聞いています。

ただし5月27日のリニア問題だけはさすがに
閉口しました。

番組に登場したリニア問題をずっと調べている
というジャーナリストの樫田さんという方の
論旨が・・・
小生にとっては理解不能です。

簡単に同調する大竹まことさんが逆に
心配になりました。

「リニアに賛成する静岡県民なんていない」

「選挙結果を見るまでもなく8割がたの静岡県民はリニアに反対している」

そんな趣旨の発言は
「静岡県民の意見を本当に代弁して
いるのでしょうか?」

新製品を発売する前に実験的に商品を投入する地域
みなさんも聞いたことがあるでしょう。

「新しいモノ好きの気質」
「人口規模が一定以上」
「物流に難がない」

その点で一番好適な場所は「静岡県」です。
広島県や北海道なども新商品テストの実験地に
なりますが物流に関しては
断然静岡県が有利なのです。

新商品は静岡で売れれば全国発売へ・・・

そういったながれでしょう。

静岡県は進取の気性に富んだ県民性であり
交通の重要性や科学の発展が日本の将来に重要
という理由がキチンとわかった県民がほとんどです。

リニアが静岡を無視したから・・・邪魔する。

そんな無実の罪で静岡県民を馬鹿にするのは
お門違いです。

大深度地下の活用については議論があります。
40メートルより深いところは自分の家の真下でも
権利が及ばない・・・

理不尽に思う方もおられるでしょう・・・
しかし・・・別の放送日には
大竹氏は道路行政の不備を嘆き・・・
高速道路の高額さや整備の遅れも嘆いています。

いっけんすれば無関係に見える大深度地下の活用
・・・

地上の土地収用が困難になった結果で・・・

個人の権利を守りながら公共性を担保するという
苦肉の策です。

新しい鉄道や道路のためなら・・・
自分の家をあきらめても仕方がない・・・・
そういう意見をもたいない国民が一定数いる
のも仕方がないことです。
自己の権利と私有財産を保障するのが
日本国です。
どこかの国なら・・・
住民の意思など無視して「突然工事が始まる!」

費用がかさむ地下を掘削するのは
国民の利害を調整した結果であり
権利を冒とくしていいる訳ではありません。

樫田氏という方が主張している

「土地代を払わなくてよい地下を勝手に利用」

というとある政党の主張はいっけんすれば・・・
「国民いじめ」に見えます。

ただし・・・地下には
やわらかい土はほとんどない
堅い岩盤がほとんどです。

この掘削コストは半端ではありません。
地下鉄工事では1キロあたり150~300億円
かかるといわれます。

リニア中央新幹線が通過する都市部は
地下を掘削するしか手段がない。
高度に土地が利用され・・・
道路やビル・住宅が立ち並ぶ都会はそれしか方法はない。

だが・・・
郊外の土地はそれほど取得費用が高いわけではありません・・・しかし

環境問題や土地収用反対運動

さまざまな困難に立ち向かうくらいなら
地下を掘削したほうが工期的に短くなります
その結果リニアは地下区間が大半になりました。

高速度で移動するためには・・・
それなりの防御構造も必要不可欠です。
地上区間は幾重に防御を施す必要があります。

それでも・・・地下を掘削するほうが割高です。

東京~名古屋間286kmにかかる費用は
当初予算で5兆1千億≒178億円/㎞

おそらく工期の遅れやインフレの影響で
工費は1㎞あたり250億円から300億円
総額は8兆円を超えるでしょう。

番組内で樫田氏は
「リニアの工期は遅れにおくれ・・・
全体の10%も完成していない」
と言っていましたが・・・
リニア実験線42.8Kmは事実上完成している本体の
路線の一部です。
この実験線だけで全線区の15%ほどの距離があります。

また番組内で樫田氏は
「JR東海は完成しても経済的にペイしないと言っていた。」
と非難していますが・・・
本来なら国の費用で建設すべき事業を民間企業が
建設するのです・・・本来なら
「儲からないからやらない」
になるハズです。

利益度外視でJR東海がリニアを進める理由

は・・・
「そのうち東海道新幹線が限界に達する」
その事実がわかっているからです。

利益の大半を生み出す新幹線は現行の鉄道方式では
もはや飽和点直前です。

どんなに車両や線路を見直してもこれ以上輸送需要を賄えない・・・・だからこそ・・・

究極の代替手段がリニアです

自社の単年度営業収入の4~5倍の費用を新規事業につぎ込むのは確かに正気の沙汰ではありません。

そんな大博打をすれば・・・
「大トヨタ」だって会社が危うくなる。
しかし・・・
もしも東海道新幹線が・・・
災害や社会騒乱で1カ月止まったら・・・
その被害はJR東海が新幹線から得られる
1カ月あたりの収益300億円のおよそ70倍から
100倍
2兆から3兆円※国内経済に打撃を与えるでしょう。

 ※新幹線単体で何兆円とは簡単に計算できません。
  ただし現行は新幹線の代替手段がほぼ皆無で
  想定以上の損害が発生する危険があります。
  東名阪間の輸送需要と価値は思っているより
  過重であり・・・
  様々な分野で出費や機会損失が発生すると
  1カ月あたり3兆円以上は経済が縮小すると
  考えられます。

阪神大震災で山陽新幹線が約3カ月止まっただけで
その経済損失は5千億円※ほど発生しました。

 ※阪神大震災の被害総額は25兆円ほどという
  説が現在では一般的です。
  そのうち交通インフラ復旧と再整備だけで
  1兆円を超える出費が発生したと推計されます。
  山陽新幹線は1月17日から4月7日まで
  の不通で運賃収入が500億円ほど減少し
  経済損失や復旧費用で少なく見積もって
  5千億円の損害が推計されます。

マルクス経済学を持ち出すまでもなく・・・

需要は更なる需要を創造します。

マスクスを信奉する団体贔屓の発信を繰り返す方は
なぜか経済局面になると
「大企業は搾取する集団」という論説に傾きます。

大企業は確かに搾取する集団ですが・・・
個人だって搾取する側にもまわります。
誰だって自分の利益には熱心で他人が得る利益は
うらめしい。

リニアが中央アルプスを直進する理由は

①静岡県に新たなルートを引いてリニアを整備したくてもその用地を確保できない。
また無理に確保を進めると現在のリニア問題以上に静岡県民に反感を招く。
②東南海地震を想定すれば現行の東海道新幹線とは別の地域に新路線を整備しなければ代替手段として成立しない。
③土地収用な困難である以上地下区間を主体に建設するしか手段がない。
割高な地下掘削を進める以上
そして高速度を維持する観点からも直進路線主体の線区設計となるのはやむを得ない。

超電導技術の構築は
「自動車の次に飯を食うタネ」
を日本へもたらすもので・・・
多くの国民はそれを知っています・・・

大竹まことさんや
その番組で珍説を述べた樫田さんたちの主張が
全体のコンセンサスとはならない理由は
大半の国民が知っているからでしょう。

日本が滅亡したほうが都合がよいと思う
日本人は極めて少数派です。

しかし・・・
なんでも反対ではなく・・・

JR東海の言い分もきちんと聞いて判断する

そのほうが日本の将来のためになる
とおもいませんか?

日本の滅亡を願う静岡県民もゼロではないかもしれません。

しかし99.999%の静岡県民は
日本を心配し東海道新幹線の限界に感づいている
常識的な日本人です。

前静岡県知事がここまで強硬にリニアに反対すると
知っていたら・・・
前回の選挙は楽勝だったでしょうか?

大竹まことさん
「静岡県民に寄り添った発言をしているつもりで・・・・」
結果はそうなっていないと思います。

新知事も「リニア反対」とは言ってませんから・・・
その発言が・・・
日本人へどれほど影響を与えるか当然知っている・・・
浜松という大都市の市長を長年務めてこられた
有能な政治家です・・・当然です。

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