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「田舎暮らしはステキ」JR東日本久留里線の解決方法〼前編

JR東日本久留里線は
木更津~上総亀山を結ぶ32.2㎞のローカル線です。

小生の👇この本にも記しましたが

久留里線は内房線の木更津駅と
上総亀山駅を結ぶローカル線

途中にある久留里駅を境に運転系統は
「まるで別の路線」のような状況

朝夕の時間帯をのぞけば
日中には
「久留里~上総亀山間」には
乗るべき列車が存在しない。

別の表現をあえて・・・

上総亀山~久留里間の
列車本数が少ないために
木更津~久留里間の集客を放棄している状態

久留里線は令和6年
現在17往復の列車が運行されている。

昭和57年当時
久留里線の運行は13往復であり、
久留里~木更津間だけなら4往復の増便

ただし
木更津から上総亀山へ直接行ける下りは5本
久留里発を含めても1日8本


昭和57年ダイヤでは久留里止まりは1往復
結果として上総亀山発の列車は、
12本から8本へ減っている。

上総亀山発の列車は午前中に4本ある


8:48分の次の列車は14:26分

これではたとえ駅前に住んでいても
利用しようがない。

上総亀山は鴨川から東京・千葉方面を結ぶ
「高速バス」の路線上にある。

亀山の住人が千葉市や東京へ用事がある場合
当たり前のように
「高速バス」を利用する。

そのほか・・・病院通いにも
鴨川には
「大学病院並みの民間病院亀田病院」があり
「通院のため高速バスで鴨川へ」
という
地方都市ではほとんどお目にかからない

「過疎地→過疎地」移動という不思議な
需要を「高速バス」が担っている。

JR東日本は利用者が少ないため減便した

のだろうが久留里~木更津間の移動
需要を一般道走行のため
「さほど高速ではない高速バス」
へ譲っている状態だ。

みすみす客を失っているわけだ。

高速バスで亀山~千葉を利用すると
所要時間はおよそ90分
久留里線・内房線を乗り継いで
上総亀山~千葉を利用すると
所要時間はおよそ110分なので
鉄道が完全に不利という訳ではない。

ここまで読んで

「久留里線はよほど田舎を走る路線だろう」

「利用客なんてほとんどいないだろう」

そんな風に・・・
事情を知らない一般の皆様はそう思ってしまう。

ところが、
沿線の木更津市、袖ケ浦市、君津市は
過疎地ではない。

人口減少どころか、
木更津周辺の都市は東京近郊の
住宅不足が波及して、建設ラッシュが起こっている。

そして土日は
「高速バスで東京駅から1時間」
という立地のため
「観光客が殺到しアクアラインは深刻な道路渋滞」
を引き起こしている状態だ。


久留里線は木更津の市街地を横断し、
袖ケ浦市の南部、君津市を縦貫する路線

朝夕は三両編成の列車でも座席は満席
で吊革につかまる客が多い。

夕方に木更津駅を出発する久留里線の
列車を見ると
「お!!パー線※結構乗客多いんだなあ」
と勘違いする。

※久留里線は別名パー線
 くるくる・・・につづく
 おやじギャグも裸足で逃げ出す・・・

ただし、混んでいるのは木更津市街地と
その先の横田まで・・・
最初の4駅で乗客の8割は消滅する

そしてその先は・・・・
あっという間の閑散区間

というのは平日の話である!

土日になると・・・
東京から1時間で到達する田舎
「房総半島」には
施設の収容の力をはるか上回る
「若干暴走気味の観光客の皆様」
が来訪される。

でもせっかく電車で木更津駅についても
久留里線の列車は
「ない!!」

「上総亀山には何もないんでしょう?」

と思われる方も多いでしょう・・・

でも・・・土日に亀山湖周辺を訪問されたら
わかりますが・・・
「鴨川へ向かう通り道である・・・だけじゃなく」

「ハート型に光が差し込む」と話題になった
亀岩の洞窟やホタルで有名な濃溝の滝などの
最寄り駅は上総亀山駅です。

ほぼ同様の立地で
半径15キロ圏に路線がある

「小湊鉄道」「いすみ鉄道」


は観光需要の掘り起こしに躍起になって
おります。

そして「土日はイベント列車が満員盛況」
ニュース番組や旅行番組、バス旅等で
頻繁に取り上げられるので
ご存じの方も多いでしょう。

意地悪な見方をすれば

「観光需要が旺盛な地域なのに・・・
路線廃止が目的化して・・・
わざと集客を放棄している?」
と勘繰りたくなる状況です。

「紅葉シーズンだけでも
臨時列車を運行できないか?」
そんな地元の声※は・・・

なぜかJR東日本千葉支社には
届かないようです。

※京葉線ダイヤ改悪問題も・・・
 地元自治体はダイヤ改正前に
 散々問題視したのに・・・
 結果として改悪の更なる
 やり直しとなりました。

と・・・
少し書きすぎですね!

この話次回へ持ち越しという事で
🙇‍♂️




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