落ち葉で、ため息。小さな女の子で、笑顔。
とある公園を散歩をしていた。
ここは、あまり見かけない落ち葉があった。
大きさと葉の形に惹かれて、綺麗な葉を見つけ、娘のお土産にしようとした。
(あった!あった!
これは、綺麗。裏も確認。
これにしよっと。)
曲がらないように紙をあいだに挟んだ。外から見えるようにもしておいた。
しばらくして、ある事に気づいた。
「あれ?ここに挟んでおいた葉っぱは?」
息子達に聞いた。
何故か、二人で顔を見合わせて、ニヤニヤしている。
「もしかして、捨てた?」
「そんなのあった?知らないよ。」
「今、ニヤニヤしたよね?捨てたよね?お姉ちゃんにお土産にしようと思って見つけたのに…。」
1人はマズイって顔をした。
もう1人は、
「葉っぱの土産何か、いらないよ。喜ばないよ。虫がいるかもしれないし。」
「そう思って裏も確認して探したんだよ。」
「見ても見えない小さな虫がいるかもしれないよ。」
もう、それ以上言う事はやめた。
前まで虫の事は言わない子だった。
ドングリ&松ぼっくりのお祭りで、その後、虫が出てきたのを見たからです。
それと興味の違いもあるのかと思ったからです。何より忘れて渡した自分がいけなかったから。
最近、目にした言葉。
【善意の押しつけは、偽善者になる。】
それと似ているのかなと考えさせられた。
自分が見つける楽しさを味わった物を娘に押しつけてる?
自分が興味あるものを押しつけてる?
興味の対象が違うのかな……。
それでも、なんだかなぁ……。
一生懸命探したのと面白半分で捨てた子の行動に落胆した。
気持ちを切り替えて、また探そう。
次は、私のシオリ用に探した。
すると、さっきより珍しい色彩の落ち葉が落ちていた。
(綺麗……。これにしよっと!)
無くしたおかげで、この綺麗な落ち葉に出会えました。無くしてなかったら、探しもしなかったと思います。
しばらく歩いていると。
「どんぐり!ドングリ!
ママ見て見て。小さなドングリ見つけたよ。」
と満面な笑顔の小さな女の子が。
そこはアスファルト。とてもドングリが落ちている場所ではない。
思わず、
「良かったねぇ。ドングリ見つけて。
凄い小さいの見つけたね。」
と一緒に喜びたかったけど、その子のお母さんの手前やめておいた。
周りも
「あの子、凄く嬉しそうだよね。」
という声も聞こえた。
「ドングリ。ドングリ。」
嬉しかった。
小さな女の子のおかげで落ち葉の件は、とっても良い勉強にもなり、良い思い出の一つになりました。
【ドングリ。ドングリ。】
【落ち葉。落ち葉。】
読んで頂き、ありがとうございました😊
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