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〖詩〗#4


みなさま、こんにちは。
今回も短い詩を6篇お届けします。

-------❁ ☾ ❁-------

『道』

わたしの前に

続いている

この道をけもの道と

よぶんだろう



『恋 人』

この世の中に

わたしのことしか考えられない

そんな人いるのかしら

四六時中わたしと一緒にいたい

そんな人いるのかしら

出会ってみたい

出会えるのかしら



『衣』

衣服を

一枚、また一枚と

脱ぎ捨てた

息ができた

満月に覗き見されているとは知らずに



『魂』

汗に塗れても

血に塗れても

泥に塗れても

魂はひかりを放つ



『嫌悪』

ほらね、わたしからは腐敗臭がするんだよ

ココロもカラダも腐ってる

だから誰も寄りつかない

それどころか、石を投げつけられてばかり

あんなヤツの玩具にされて

これじゃあ好いたオトコができてもダメよ

陽のあたらないジメッとしたところで

息を殺しているしかなかろう



『唇』

わたしは元来おしゃべりで

いろいろ口から吐き出したいのに

あなたの唇が

わたしの口を覆い

言葉を飲み込んでいく

最後のひとしずくまで

あなたは味わうのね

わたしの口中を

あなたの舌が埋めつくす

-------❁ ☾ ❁-------

最後まで読んでくださってありがとうございます。

まだまだ危険な暑さが続くようですから、お身体ご自愛くださいませ。

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