気圧

自分の機嫌は自分でとる、とかいうけど、はっきり言って取れない。そんな高度なオナニーの技術を持ち合わせていない。明日は仕事だから、英語レッスンを今夜に振り替えたいのに、誕生日を祝うって昨日いきなり言われて、断れない。おやすみをとって、すこし不在にしてたら、キッチンは片付けてあるようで生ゴミは捨てられていない。誰がこれを片付けるのか、誰かがやらなければ永遠にここにある、まーそのうちミイラになってかさかさになるだろうけど。食器が洗ってあるだけしあわせだと思うしかない、でもそれって変だからね。けいとうを買いに行った花屋ではいつものおねーさんがいなくて、店番のおじさんが、ヒペリカムの代わりに緑の菊を進めてくる。ちがう。そうじゃない。ライブは連続4回落ちる。娘が大雨に喜んで風雨の中逆さに使った、京都で購入した折り畳み傘は、骨が逆方向へ折れ、死。低気圧ですべてが負の方向へどんよりとのしかかる。ひととじぶんの区別を、強く行おうと決めて、それはそれでけっこういいんだけど、やっぱこれって予想どおり、低めの安定。男女関係に限らず、持ち寄ってうわあ、っていちばんに愛であって、境目を一部決壊させて触れ合うから、あー私たちって良いなあ、って改めてつよく認識するもので、でも、そーいうものなんて、じっさいあんまないのよな、とか考えたりしつつ、なに言ってるかわかんない。とりあえず今日はもう英語できないしおやすみも最後だし、鶏ハムもきんぴらもたたきごぼうもピクルスもその他もろもろ仕込んだしキッチンは磨いたしな。このあとはまたやることあるけど終わったら酒。