織川くんの下日記 一日目
秒針の音が教室に響く。
生徒たちは配布されたテスト問題を必死に解いている。
時刻は午後2時15分。
テスト終了まで残り5分を切り、誰もが見直しなどをしていた。
そう、この男を除いては。
(やべっ、勃っちゃった)
この男こそ織川歩。このクラス一の変態にして、思春期男子高校生である。
まずはこの状況について説明しなければならないだろう。
彼はテストを解き終わり、暇を持て余していた。正確には、わからない問題が多かったので早く終わっただけなのだが。
そんな彼は問題用紙の空白にお