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書くのが苦しい

書いていると苦しい。
とにかく苦しいのだ。

苦しいと思う要因は理想としているものを書けない恐怖だ。
書くと完璧を目指してしまう。小説や詩を書くときは感覚に正直でありたい、より繊細でありたい、表現にこだわりたいと考えてしまう。
そうしているうちに自分の中の信念に当たって書けなくなってしまう。
なかなか巣立てないひよこみたいだ。

偽りの感情を書きたくない、真実を書き記したい。そうした縛りを設けていると、書くことが苦しくなり気づけば途中で諦めてしまう。
noteでも小説でも書き途中で諦めたものは数十本以上ある。
未完成のままでも書き切って世に出せたらどれだけよいだろうか。
私は文章の中で魂の叫びを伝えたい。文字には魂が宿るのだ。

書いているときは苦しいのだが、書き続ける。心が蝕まれるし陰惨とした気分にもなるが、それが心地よくもある。苦しみながらも脳を膨らませて書く時間は、ゆっくりと時が進み充実感で満たされる。
確かに私が私でいられるような時間だ。

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