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艶やかなレコード盤と君  君は誰?


「レコード聴く?」と数枚のレコード盤を渡そうとしてきた君。

「あっ、うん好きだけど…。でもプレーヤー持ってないんだ」
「そっかぁ、残念」
せっかく持ってきてくれたのに悪かったなぁと感じつつ
「聴いてみたかったなぁ」と君の背中に呟いた。

お昼の時間になり、わたしの机にお弁当を持ってきて「(ここでたべて)いい?」とレコードの君が言う。
「(えっ、どうしようと動揺しつつ)あっ、いいよ」とわたし。

前の席の子がふりかえり、「あっ、仲良いね〜」と笑い「そんなんじゃないよ」と言いながら何かの始まりを感じていた。

一緒に他愛もない会話の途中で目が覚めた。

なんだかドラマみたいな夢だな。

夢の中に出てきたレコード盤の艶やかな感じ

なんだか懐かしいアナログな世界

夢の中の君の顔は朧げで
夢の中のわたしの顔も、ずいぶん若かったなぁ。
名前も知らない夢の中の君


そういえば昨日、次女と長女の家へ遊びにいく途中の車の中。
海の話から、わたしの高校時代に行った海の話しになった。

高校の時、初めて友達と2人で泊まりに行ったのが館山の海。
ユースホステルに泊まった。

そこに横浜の方から何人かのグループの男子達と、やはり何人かで来ていた少し年下の女子達がいてみんなで海で遊んだ話。

夏休みの終わり頃。
もう海の家も終わっていて
ひと気の無い浜辺で
それなりにキャッキャ楽しく遊んでいて、その中に写真を撮るのが好きな男の子がいて、何枚か写真を撮ったものを後から送ってくれた。

男子グループの子と女子グループの子と両方、何度か手紙のやりとりをした話。
「へー、手紙とかやりとりするんだね」
「一緒に撮ってもらった写真とかあとで送るからって住所交換したり、そこから文通とかもあったよ。」
「なんだな、いいね」
「うん、ポストに手紙が入ってると嬉しかったよ。お気に入りの便箋とか集めてたり」
なんて話をしたから青春っぽい夢を見たのかな。

海で出会った時に輝いて見えた男の子が、渋谷で待ち合わせしてあった時にはちょっと色褪せて?見えた夏の海がみせるマジックも経験したっけ。


駅前にあったレコード屋さんにもよく行ってて、そこで同じ学校の先輩とか見かけることもあって、懐かしい昭和の青春。

あの頃は今よりもゆっくりと時間が流れていて、あの頃レコードで何度も聞いた歌は今も心に残っている。



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