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勉強ができない子の頭の中を解説①認知能力に問題あり?


勉強のできない子の頭の中を解説!

勉強ができない理由はひとそれぞれ。
息子に似たタイプの勉強ができないお悩みの方には有益な情報になるのでまとめました。

この記事は第一章をお伝えします。

第一章:勉強のできない我が息子の頭の中を解説
第二章:教える側の心構え
第三章:具体的な超効率的勉強法

第二章、第三章は別記事とします。
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第一章:勉強のできない我が息子の頭の中を解説

息子の特徴

  • 小学校1年生で国語の音読、漢字、算数の文章問題ができない。

  • 6年生で、市の発達障害を検査する機関を受診。
    識字と集中力の分野でグレーゾーン判定。

  • 中学校の勉強についていけないが騒いだりすることはない。

  • 片づけられない。

  • 甘え上手でコミュ力高い。

  • 自分の見た目には気を使いオシャレ。

  • 家族と楽しく話せてとてもかわいい。人の気持ちがわかる。

  • 高校は志望校に合格。青春満喫中(☜イマココ)

息子の場合は、生活のすべてが目先の利益優先でした。

本当に追い込まれるまではやらない、ということは常時運転。
いくつか例をあげます。

例1:テスト勉強をしない

テスト前日でもなかなか取り掛かれず眠くなってしまう。
息子の機嫌は最悪。
「いいかげんにしなさいよ。」を繰り返す母に「うるさい。」という。
ようやく机に向かったけれど、すぐにウトウト。

「もう明日の朝早く起きてやったら?」
みかねた私の言葉に、息子の目がパッ!と輝く。

「そうだね!明日の朝めっちゃ早く起きて俺頑張る!」
この場を逃れられるのでさわやかな笑顔でベッドにもぐりこむ息子。

翌朝は、いつもよりも10分ほど早く起きただけ。
ちょっとだけ机に向かい
「よし!これでなんとかなるぞ!」

なるわけあるか!母、心の叫び。

例2:お弁当をださない

お弁当をすぐに出さない息子。

かえってすぐに出すだけで良いのに出さない。
夕ご飯の時までにださなければ自分で洗うというルールを作る。
それでもすぐに出すことは1週間に1度ほど。

今すぐ出さないなら、自分で洗いなさいよ、といわれてようやくだすこともあるし
結局夕ご飯の時間までに出さないことも多い。
ソファでスマホを見ることをやめることができず、「出すだけ」ができない。


自分で洗うことが確定すると、翌朝まで出さない。
翌朝バタバタの中自分で洗うときもある。
もう遅刻しちゃう、今日の夜のお弁当は洗うから朝洗うことは勘弁してくれ、と泣きつくこともある。

例3:友達に借りたものをかえさない

部活で友達のティーシャツを誤って持って帰ってきた息子。
「洗ったから明日返してよ。」
1週間たったころ、棚の上に置きっぱなしになっていることに気が付き、すぐ返すように言う。
忘れていた、という息子。

結局その後3週間、息子はティーシャツをカバンにいれたまま持ち歩いた。

例3:きょうだいのオヤツを全部食べる

これはお兄ちゃんのだよ、と言ってあるオヤツを全部食べてしまう。
あとでお兄ちゃんにどれだけ怒られてベソをかこうが、食べる。

同じように、お兄ちゃんの洋服を勝手に着る。どれだけ怒られても着る。

すべてに共通することは目の前の快楽

面倒は後回し

やるべきことより、やりたいこと。
目の前の快楽を忠実に実行する、という特徴があります。

あとでおこる面倒なことを想像する力が弱い。
または、面倒を大幅に小さく見積もってしまう。

目の前の快楽の大きさと未来の不都合をはかりにかけたときに、
目の前の快楽がとても大きいのです。

言い換えれば、それだけ現在を楽しむ力がある、ということでもあります。

先のことが気になって、常に現在を楽しめない私からすると、
ある意味すごいな!と尊敬の念すら感じます。

他人の気持ちを推察する力は強い

人の気持ちを理解する能力は高いです

  • 好きな子に告白をするときのシュミレーションは、3通りくらい綿密に建てられる(笑)

  • 甘えられる人とそうでない人の見極め力がすごい。

  • 家族の中での問題ごとに無神経な言葉を言ってしまったりすることは絶対にない。

倫理的にやっていいこと、いけないことを見極めている、と言えます。

具体的にどう見えている?認知能力の問題

息子はコミュニケーション能力が高く、現在も高校生活を満喫しています。
しかしそれにより、認知能力が低い可能性が見過ごしてしまいました。

友達と喧嘩ばかりしていたら、困った子だ、となりますが、楽しく生きているので、切羽詰まった問題として親である私も認識しづらかったのです。

市の発達障害の検査で、識字能力や集中力がグレーゾーンの診断。

認知能力、という言葉をこちらの本で初めて知りました。

実際に見え方に問題があるから疲れて集中が続かない、という原因があるのではないか、と今は考えています。

私は専門家ではないので、息子のことに限ったはなしをします。

おそらく、息子は、国語の教科書の縦のラインがゆがんで見えているのだと思います。

ずっとそう見えているのでそれが当たり前だと思っているのです。

小学校6年生くらいまで、音読をすると、同じ行を二度よんでしまうことが多々ありました。

また、文の予測を立てて次の行を読むことができず、中断してよんでいました。
例えばこういう感じです。

郵便局の前で友達を待ってい(改行)
るらしい高校生。彼女のこと(改行)
を先週別の場所で見た気がする。

こんな文章があるとします。
息子は、中2年生くらいまでは、改行するときに一息とまってしまうため、スラスラと読むことができませんでした。

息子にとって音読が難しい理由は、音読では次のような技術が必要だからです。

¥¥¥①1行目の改行する直前で、次の文章の予測をたてること。

②声に出して文を読みながら、目線を次の行に写すこと

③漢字の音読みができること

①の難しさ
文字を追うことにすべての能力が使われてしまうため
音読をしても、内容が頭の中にたまっていかない。
よって、次の行を予想して音読することができない。

②の難しさ
文章の塊がゆがんで見えている可能性がある。
目線を次の行に適格に写すことが困難。

③の難しさ
漢字の意味をそのまま表す訓読みはできるが、
音読みはイメージが付きにくいため覚えることが困難。

結論:
視力は両方とも1.0だが、
文章の見え方にはほんのわずかなゆがみがあるのではないか。
そこを修正することに頭を使うため、勉強はひどく疲れるものになる。
高校生になった今、音読はかなりうまくできるようになっているので、
訓練次第で認知能力は伸ばすことができる。
年齢があがるごとに、苦手なりに適応していてできることが増える。
とはいえ、文章から必要な情報を得ることは苦手。

問題の全体を見通す力が弱い

次に、中学1年生の時の英語の問題を例にして息子の頭の中を説明します。

問題:次の文の、Iをheに変えて正しい文章を書きなさい。
I am happy.

こういった問題では、まず間違いなく、

he am happy.

と書いていました。

Iをheに変えればいいんでしょ、ということです。
言われた通りIをheに変えたじゃん。

というわけです。

文の頭は大文字にしないといけないよね。
動詞は主語がheならisにかえないといけないよね。

説明すれば、「そりゃあそうだね、変えないといけないね。」
と息子もルールを思い出します。

「Iをheに変えるだけ、なんて、そんな簡単な問題がでるわけないでしょ!」私がそう言うと、

「それならそうと、全部怪しいところは変えろ、って書いてくれればいいのにさー。」
と言います。

「その辺は、察して?」と思いますが、
息子は、察することができないのではなく、
文字を認識することに頭を使いすぎていて、全体を見る余裕がなくなっているのだと思うようになりました。

なので、このような言い方をします。

「中学生になると、1つの問題で、いろいろな能力を先生はチェックしようとするんだよ。この問題では、
★主語を変えるということは、動詞も形を変える
★文の頭を大文字にする
★最後にピリオドを忘れない
と、3つのポイントができるか先生はチェックしたいんだよ。」

「この問題では何をチェックしたいんだろう?って考えてみよう!」

このような感じで、
「そんなこと当たり前でしょ!」と言いたくなる内容を、
出来るだけ細かく、すごく真面目に説明するようにしました。

それでも1度ではわからないので、同じことを、同じ真面目さで、まるで初めて言うかのように、何度も伝えました。

そうすると、少しずつ息子の頭の中に問題の解きかたが入っていくようでした。

間違っても、
「は?主語がheなんだから動詞はisに変わるよね?さっきやったばっかじゃん!いったい何度言わせるの?聞いてなかったでしょ!」
なんて言っちゃダメだったんです(ワタシ、100カイ、イイマシタ。)

次の記事では、
第二章:教える側の心構え
第三章:超効率的勉強法

をお伝えします。

ここまでお読みいただき有難うございました。








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