突然の入院(サラリーマン転期4)
入院
術後二日が過ぎ、ICUから一般病棟に移された。
窓から太陽の光が差し込む。
自然光はやはり気持ちがいいもんだ。
ふと、気づくと身体中に発心が出てきた。
看護師さんに伝えると、先生が診察をしてくれた。
どうやら血管の詰まりを検査する際に使用した造影剤が原因の様だった。
発心は日に日に増えてきた。
身体中に塗り薬を塗らなければならないのだが、点滴の管だらけの私には塗ることが難しく、看護師さんに塗ってもらうことになるのだが、これが嬉しはずかしいい感じ。
お気に入りの看護師さんの時は、血圧が上がってしまって大変。
看護師:「あれ、今日はいつもより血圧が高めですね。」
私:「ん?そうですね、どうしてですかね?」などと。「あなたのせいですよ!看護師さん!」とも言えず。中年のおっさんは顔を赤るのでした。
リハビリ
一般病棟に移動して翌日から体を動かすプログラムが入ってきた。
リハビリ担当の看護師の方がこられ、リハビリを開始。
最初は1分ほど立つだけのものだったが、2、3日寝たきりだったこともあって、少しフラフラしてしまった。
数日前までは普通に仕事もしていたのに、今はこの様だ。
病気とは恐ろしいものだ。
生活を一変、いや、人生を一変させてしまう。
しかし、寝たきりは体を衰えさせるスピードが半端ないことを痛感した。
まだ、一週間も経たないのに、身体を起こして座っているだけで貧血で目眩を起こす始末。
だから、すぐにリハビリを始めたんだな。
そう言えば、私の父も大動脈解離を発症し大手術を受けた後、まだ
人工呼吸器が付いている、要は管が肺まで挿入されている状態でリハビリが開始し、3、4人がかりで立たされていたのを思い出した。
あの時は、めちゃくちゃするなと思っていたが、実際にこの体の衰えを感じると納得がいく。
3、4日すると少しづつ歩く訓練に移行して行った。
若い頃は運動神経もいい方だったのに、あの頃の自分が今の自分を見たとすると、絶句するだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?