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「漂流」【詩】

「題:漂流」


目を閉じると浮かぶ光景

鮮やかな虹のような記憶

今はただ限りなく黒に近く

頬を涙がつたう

泣き声の主は他人か自分かわからず

この混乱が夢か現かも知らない

体が重くなる感覚が

永遠と思われるほど続く

光が見えず、音も聞こえず

そんな体験をして漂い続ける

自分と世界とのつぎ目がなくなって

散らばっていきながら今日も眠りについた

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