見出し画像

「闇の中」【詩】

「題: 闇の中」


灼熱の火焔に心を焼かれ

悍ましき憎悪に目が染まる

凄まじい闇の中で

金切り声を上げ続ける

自分であって自分でない

そんな体験に心身が沈んでゆく

善も悪も何もなくなって

恐れるものはむしろ正気に戻ることのみ

足を踏み出そうとしたその同じ世界に

一輪の花が咲いていた

ただ世界は自分の周りを廻り続ける

その感覚だけが指に残っている



この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?