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2024.2.27 おすすめの本。

建築家の堀部安嗣氏が書かれた本です。
堀部氏の考える住まいの基本について、実例の写真や図面をまじえて、
わかりやすく書かれており読みやすい内容です。

本の中の一説に
『住宅は〝帰る〟場所』
 美術館や図書館や市役所やホテルには〝行く〟と言います。
 それに対して住宅は〝帰る〟と言います。
とあり、今まで〝行く〟と〝帰る〟の違いなど考えた事はありませんでした。両者には明確な違いがあり、〝行く〟という場所はその時の心身の状況に合わせて〝行かない〟という選択もできるが、〝帰る〟という場所にはその選択肢がなく、どんな心身の状況にある人でも寛容に受け入れる場所ではなくてはならないしリラックスできる場所でなければならないと筆者はいっており、すごく納得しました。

豪華な建築も良いと思いますが、
住まいにおいては、居心地よく暮らせる空間が大事だと考えております。
弊社では、住宅性能について力をいれておりますが、
居心地の良さはなかなか数値で表すことができません。
数値化できないからこそ、真剣にその土地や風土と向き合い、
お施主様のライフスタイルを考え、
設計を追求していかなければならないと考えます。

又、この本で小さな家の魅力についても書かれており、
小さい家は管理やエネルギー消費、近隣への配慮等においても
メリットがたくさんある事がわかります。
限られた面積で、魅力的で居心地の良い住まいをつくるのは
造り手の腕の見せ所のように思います。

より良い建築を目指して
精進してまります。



 

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