暑い日が続く…

今年は特に暑い日が続き、私のやる気を損わせていた。しかし、受験生であるから手を休めない。

今年の夏は休みがなかった。皮肉な事に、中学三年生の弟は最後の夏休みを楽しんでいる。もちろん、大学受験であるから休みがないのは当たり前なことだ。しかし、こんなにも忙しいだなんて想像もしていなかかったため、よく体調を崩した。

そんなとき、よく飲んでいたのは母のレモネード。皮ごと入れるため少し苦かったが、自然と元気が出てくる。そんな味だった。

七月下旬。
夏休みが始まった。毎日学校に来て勉強し、総合型推薦の準備も並行して行ってきた。しかし、今思えば、一般と推薦を四対六くらいで準備していたな。

私の志望する大学は一次と二次で分かれており、書類選考に出す志望理由や課題文などの添削に明け暮れていた。

まるまるニヶ月を推薦に全振りをし、九月下旬に出願を行った。

結果は"一次不合格"だった。

一緒に受けていたあの子は"一次合格"
後から聞いた話だと二次は落ちてしまったらしい。

あー。二次試験を受けることさえもできず、自分が今までやってきたのは何だったのだろう。そんなことを考えていたが、数日経つともうどうでもよくなった。

そこからは逃げるように勉強した。

しかし、三者面談の際に担任に公募型推薦を受けると伝えていたため、その準備をしなくてはならなかった。公募は出願をし、試験日に面接を行う。

どうせ今回も落ちる。そんなことを呟きながら、出願最終日まで学校の司書に添削をしてもらっていた。正直、心のどこかでは頑張りたいって気持ちがあったのだろう。

学校から一番近い郵便局が一五分の場所にあり、急いで走って向かった。時刻は六時半。

無事に出願ができた。