内省Day2(適度なハイボールと適度なストーキングウォーキング)

1年前に買って以来ほぼ履いていない白とオーロラのバイカラーな靴を履いたハイテンションに身を任せ散歩をした。

今日は妻の気まぐれなお題で散歩の間に写真を5枚撮ることになっている。

写真を撮ると意識しながらの散歩は新しいコンタクトレンズと入れ替わったように感じる。
周辺視野がとんでもなく拡がるというか、外界から得られる情報が段違いに上がるのだ、馬肉専門店の端の小窓に並べられた馬のミニチュア、遠くの橋の裏側にポツンとそびえる高層タワー、両手をピンと外側に広げてリズムよく歩くおじさん、遠くにある建築や看板、人の表情など、とにかく輪郭が鮮明に脳にインプットされていく。

普段の散歩とどちらかいい悪いではない、意識の方向が自己か外かの違いだと思う。
今まではなんとなくだが自己内省と景色を眺めるが常に比率を変えながら散歩していたので、ここまで外に意識を向くのはとても新鮮で、楽しい。

私が今歩いているのは青物横丁、のはずだったかどうやら違うらしい。

高校生の時分にはわからなかったが、どうやら散歩はハイボールを2杯飲んでからが本番らしい。

良い気づきを得た週末だ。

さて私はどこまで歩けば良いのか。
というのも衝動で天下一品のこってりラーメンを目指す途中で気になる二人組を発見した。
片方は身長ほどのダンボールを持った女性、片方は長髪のひとつ結びに無精髭を生やした背中におそらくベースを背負っている男性、どちらも30代だろうか。
後ろをついていくうちに新馬場まで来てしまった。
まったく、おかげで通り道にお刺身屋さんや蕎麦屋、日本茶専門店などベンチマークが増えてしまった。

などとノートにいそいそと書いているうち、北馬場の通りを抜けた頃には目の前から消えていた。しばらくうろついてみたがどこかに入ってしまったようだ。
残念だけど目前の品川神社の急階段を駆け上ってしめくくるとする。

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