ムスッコ
こんにちわ。宮田圭田です。
日曜日になると仮面ライダーやプリキュア関連の言葉がトレンドに上がる。
仮面ライダーもプリキュアも名前は知っているが見たことない自分からしたら、そういった類は『子供が見るもの』という認識があったのだがトレンドに上がるということは大人も楽しんで見れているという事だ。
子供の頃は仮面ライダーに興味が無かったが大人になってから仮面ライダーにハマった友達に理由を聞いたことがあった
「子供をあやす為に流してたんだけど、思ったよりもストーリーが良くて気づいたら見入ってしまったんだよね」
「え?子供いたの?」
「あれ?言ってなかったっけ?ストーリーとかにもあげたけど」
「・・・あ、いや、聞いたわ!うん!聞いた!
大阪まで轟いてたよ!!どないやねん!って!
どないやねんやさかいに!」
僕は大気にツッコんだ。
「あのさ、ウルトラマンと仮面ライダーって何が違うの?」
「え?全然違うだろ。ウルトラマンはSF要素が強めなんだよ。敵が『怪獣』だったり『星人』だったり。そもそもあんなに大きなヒーローが出てくる時点でフィクションだろ?」
「まぁそうだけど」
「その点仮面ライダーは『怪人』なんだ。ドラマに近い感じかな。だからのめり込み方が全然違うんだ。一話完結じゃない感じ?」
「そうなんだ。俺戦闘シーンしか興味なかったからそこまで見てなかったよ」
「って息子が言ってた」
「あ、息子が?」
「俺も戦闘シーンしか興味無かったけどそれ聞いてからストーリーもちゃんと見るようになったよ」
そう言いながら友達は恥ずかしそうに頭をポリポリ掻いた。子供にそんなことを教えられる『不甲斐なさ』と『それに伴う大きな幸せ』を噛み締めるように。
「へぇ〜なんかお前の息子賢いなぁ〜名前はなんていうの?」
「え?教えなかったっけ?」
「・・・えっ。・・・そりゃ、轟いてたよ!
大阪中に!!!テロリストも黙ってなかったと
思うぞ!・・・『ミャクミャク様』だったっ
け?」
「違うよ。大阪に轟くで大阪轟(だいはんごう)。
轟 大阪轟(とどろき だいはんごう)だよ」
「・・・あれ?お前前田じゃなかったっけ?」
「婿に入ったんだよ。お前全部忘れてんな。本当に大阪に轟いたんか?」
「いや〜轟過ぎて鼓膜破れたわ!すまたん!」
普通の人間ならうずまき管が破裂しそうなカミングアウトの連続に僕は耐えるしか無かった。
「大阪轟さ、今度小学校受験あるんだよ。
それでさ、仮面ライダー見てる時に勉強しろ
よ〜って言ったらさなんて言ったと思う?」
「それくらいの子供だったら『嫌だ』とか?」
「いや、大阪轟さ、『仮面ライダーが怪人と戦う姿見ると受験勉強してる自分とリンクするんだ。
俺もやらないと。うかうかしてらんねえぞって思える』って言ってて。やっぱ血は争えないなって思ったよ」
「そんなこと思いながら見てるの?っていうか『血は争えない』って何?」
「いや、理由がさ。うちのじいちゃんが
『らき☆すた』見てた理由と一緒なんだよ」
きしょいじいちゃんだったのか。
「きしょいじいちゃんだったのか」
「おい、心の声が漏れてるぞ。今お前の心の声が文面で見えた気がするわ。お前もなんかハマってることとかないの?」
「俺今お笑いかな〜やっぱり難しいよ」
「・・・あれ?お前ってメイクアップアーティストになったんじゃなかったっけ?」
「あれ?言ってなかったっけ?ストーリーとかにも上げたけど・・・」
いつかは日曜日の朝にTwitterのトレンド上位に上がれるような芸人になりたい。
ヒデちゃん。シューイチ待ってるで〜
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