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スラムダンクは22巻しか読んだことないです。

カフェに行った。

レジをしてくれた男の人は、ものすごく手際が良く素人目にみても仕事が出来る人なんだなと感じた。

「こいつの名前は覚えておこう」

そう思って名札を見たら『研修中』というテプラが貼られていた。

アメリカに行った谷沢のことを思わずにはいられなかった。

「おい…見てるか谷沢…。おまえを超える逸材がここにいるのだ…!しかもベローチェにだ…!」

頭角を現すとはまさにこのこと。その店員を『桜木』と名付けた。

その横で死んだような目で僕のホットサンドを作っている店員を『流川』と名付けた。成り行きの流川とはまさにこのこと。

大根のかつらむきをしながら店に入ってきた角刈りの客を『魚住』と名付けた。
俗に言う『必然の魚住』というやつだ。

喫煙ルームに入る前にタバコに火をつける客には
『三井寿』と名付けた。
そこからタバコが吸えるはずがない。彼のタバコのシュートレンジは広すぎる。ほぼ3ポイントシュートのようなものだろう。

とんでも無い勢いで店に入ってくるや否やアイスコーヒーを頼んだ客のことを『仙道』と名付けた。残り3秒の仙道は怖い。

吐息をハァ〜っと吹きかけメガネを磨いていた客を『木暮』と名付けた。意味もなく侮ったし、侮らずにはいられなかった。

そのせいで一旦僕は『田岡茂一』となった。
暫定の田岡とはまさにこのこと。

この辺で名前をつけるのがめんどくさくなったのであとは全員『ゴリ』ということにした。

「よし、これでバスケが出来るな」

僕は呟いた。

その瞬間、僕の名前が『田岡茂一』から『逆三井寿』になった。

『逆三井寿』=『木暮』なので、僕は『木暮』になった。泣かせるなよ。


冷房が強すぎて予定より早めに店を出た。
僕のミスだった。
敗因はこの私。ベローチェは最高のおもてなしをした。

僕はまた『田岡茂一』になった。

道端に咲く名も無き花に『バスケ』と名付けた。

今からバイト。

「安西先生。バイトがしたくないです」

僕の名前は『逆三井寿』になった。

いや、三井寿もバイトはしたく無いと思うからこの場合は『三井寿』になるのか



っしゃぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!

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