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今日もaudible 第19回: Brat Farrar by Josephine Tey

audible uk の会員ですが、リンクは日本版のaudibleにしました。
audible uk については下記をご参照ください。

今日もaudible: ところで audible uk って何?


ずいぶん前に購入したBrat Farrar を再聴しました。もう何周したかわかりません。かなり好きです。


私が購入したのは Carole Boyd の朗読版です。他のナレーターのものもあります。




カズオ・イシグロも読む Josephine Tey


Brat Farrar が気に入ってしまったので、audible でこの著者の他の作品も聴いています。

Josephine Tey のことは Brat Farrar を audible で購入するまで知りませんでした。

購入後しばらくしてからのこと。

British Library が配信した World Book Night でのカズオ・イシグロとケイト・モスの対談を見ていて、カズオ・イシグロの口から Golden Age の推理作家として Josephine Tey の名前が出たことで、イギリスでは著名な作家であることを知りました。

いま検索したら、私が生配信でみた対談がありましたよ。

この動画の59分あたりから、好きな本を再読するか、どんな本を再読するか、という話が始まります。特にコロナでロックダウンになった当時の話になりました。

ケイト・モスが自宅にあった Golden Age Detective Stories を全部読み返したと言い、アガサ・クリスティーをはじめ作家の名前をいくつか挙げます。

その流れでカズオ・イシグロが「Josephine Tey はどうですか?」と問いかけ、ケイト・モスが Josephine Tey は大好きだと答える場面があります。カズオ・イシグロが「Franchise Affair は素晴らしいですよね」とたたみかけます。

もちろん Franchise Affair も audible にありますよ。

この作品も私が購入したのは Carole Boyd の朗読版ですが、別の朗読者のものもあります。

前回の「今日も audible」とりあげた作品も Golden Age のものでしたね。

上記のカズオ・イシグロとケイト・モスの対談の動画は自動生成の英語字幕を出してみることもできますよ。

多読版もあります


Oxford Bookworms Library の Stage 5 に Brat Farrar があります。図書館で借りて読みました。

これはこれでおもしろいです。

Stage 5 になるとけっこう複雑な言い回しの英語表現も出てきます。

残念ながら音声はありませんでした。


テレビドラマ


BBCがドラマ化しています。

以前ネットで見てちょっとがっかりしました。

いまウィキペディアで調べてみると、ドラマ化の際に時代設定を原作の1940年代から1980年代に変えたようです。

BRAT FARRAR based on Josephine Tey's novel 1/5 で検索するとすぐ出てきます。ご興味のある方はどうぞ。


日本語翻訳版



アマゾンで検索すると『魔性の馬』というタイトルでした。

う~ん。

まあ、馬は重要ですよ、確かに。

原題の Brat Farrar は主人公の名前です。これをただカタカナにして『ブラット・ファラー』としても、内容はまったく想像できません。

本を手に取ってもらえるような日本語のタイトルをつけるのって難しいものです。

Josephine Tey によるその他の作品


Josephine Tey の他の作品もいくつか翻訳版が出版されています。『時の娘』(The Daughter of Time)もそのひとつです。

原作も audible にももちろんありますよ。私が購入したのは名優 Derek Jakobi による朗読です。


おわりに

あらすじも何も書いていないのですが、書くといまいちに感じられてしまうと思うのです。

なぜこの話が胸にグッとくるのかをしいて言うなら、 Sense of belonging の心地よさに気付いてしまった孤児の主人公の心の動きが切ないことでしょうか。

とりあえず今回はこれで閉じて、英語表現は次回に譲ります。

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