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多摩川の生き物とヒト その208 水系 日野橋工事に伴う環境への影響について業者からの説明       ‘24/3/11

日野橋工事に伴い、工事業者から工事に伴う環境への影響や配慮などを説明していただく機会があった。日野橋の工事完成予定は2034年(生きているかな)と長期に渡る。橋だけではなく、周囲も川の流れを閉め切ったり、また、貴重種などの特定の生物がいるので、影響が多い。
説明では、まず、どんな生き物がいるのか、植物や哺乳類などの生き物に対して、文献調査や調査結果により、説明していただいた。かなり、詳しく調査してある。
これらの調査に基づき、特にカワラニガナなどの貴重種をどう守っていくのかの対策が示された。例えば、哺乳類では順番に伐採していき、追い立てて移動させていったり、植物では移植などを行っていくことなどをが示された。
元々、大規模な橋を作らなければいいだけの話だろう。しかし、府中四谷橋みたいな大規模な橋が主流になっているので、その流れを止められないだろう。さらに、橋を架け 直すので、生物への影響を調べていくのも、当然、時代の流れだろう。
これらの橋の建設や環境については、故S氏が深く関わり、多摩川を歩き、その成果を伝えて来たもの。だから、工事についての情報が持たされたと思う。あらためて、先人の偉大さに感謝したいと思った。

中央本線多摩川橋梁補強工事。川を閉め切り、流れを変えている。
川の水が入らないように、黒い蛇篭で仕切ってある。
蛇篭の中で、橋脚の補強工事や水が落ちる部分、いわゆる床を補強する工事を行っている。
車が入るなど、大規模に行われている。
上流の湿地帯の境。タコノアシなどはどうなったのか。
谷地川が上流で、合流する。

終了後、右岸を遡り、多摩大橋で転線し、戻った。例により、中央本橋橋梁工事では黒い大きな土嚢で、流れを変え、橋脚の補強工事の真っ最中だった。ここまで、大規模に行うとは思わなかった。この補強工事終了後、タコノアシなどがどのようになっているのか、湿地帯に入ってみたい。

多摩川上流水再生センター排水口で。暖かいのか、カルガモやコガマがいる。
カルガモに比べ、名の通り、小さいコガモ。

羽村堰でも、工事が完成し、羽村堰下橋から続く河原は無くなってしまった。流れを変えていた黒い土のうや重機も無くなり、撤去されていた。関係者が重機に着いた泥を落としていて、工事終了を告げていた。

白い部分が新しくできた所。
重機も陸に上がり、終了を告げている。
羽村堰上では中洲が無くなった。
これから、踏まれたワンドや中州はどのように変化していくのか。見届けたい。

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