時代は進んだのか?

カンピニシモ(王者の中の王者)と呼ばれるサイクリスト、ファウストコッピ、シジョウハツのツール・ド・フランス5勝を達成したジャックアンクティル、史上最強のサイクリスト、エデイメルクスのペダリングなどをよく観察するともちろん道具の進化や流行りなどもあるが皆脚が長いことに気づく。やはりサイクリストは足の筋肉量の多い人が強い当たり前の結末。

最近は富士ヒルなど人気があるが昔すでに引退して20年近く経つ超人エディメルクスが富士スバルラインを登る企画が雑誌であり、ズボンをレーサーパンツに履き替えただけのメルクスが当時の重いギヤ比のロードバイクで60分ほどで登頂してしまったのを見て超人はやはり超人だったと思い知らされた。今の基準でいってもゴールドリングである。

長身のメルクスはフレームサイズは600mm近いクロモリだった。当然フレームはシートチューブは73度位の所謂寝たもの。現代のCarbonは75度位のたった設計が多く、しかもサドルも前にセッティングすることが多い。ヨーロッパで走る日本王者新城幸也選手は10年のヨーロッパ参戦でサドルは3センチ高くなり前に数センチ出したという。

ポジションの変遷そのものだと思う。カンチェラーラはかなり前乗りだし、いつもサドルの後ろが余っていた。つまりサドルの前に乗っている。しかし超人メルクスも昔のレースシーンを見てみると結構な前乗りである。超高速で走り続けられる人のポジションは基本的に変わらないようだ。メル楠引退後にロード界を席巻したフランスのベルナールイノーは小柄ながらTTスペシャリストでもあり数分前にスタートした選手を抜くのが当り前だった。イノーは身長173cmながら脚が長く、サドル高は735mmだった。これは身長180cm野別府史之選手とほぼ同じ高さである。


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