竹谷賢二さんと堂城賢さん。

乙針の共通項はMTB海苔でもあり、ロードバイクにも乗られるということ。滑りやすい山の林道を高速でバランスよく走るお二人の共通項は自転車の真ん中に乗ること。一番バランスがよくどのような状態にも対処しやすい。

現在のロードバイク界を席巻している選手は皆、シクロクロスのチャンピオン経験者のワウトファンアールト、タデイポガチャル、マテューファンデルプールの3名。つまりシクロクロスは強い心肺機能、高出力のペダリングを続けられる能力が高いと言うことが証明された。なので私もいずれもオフロードで活躍したお二人の書籍を熟読して自分の獲得した技術と照らし合わせることにした。

私のロード歴は1980年代に遡る古い記憶だが、車の免許を取るために通った教習所は自宅から片道7km離れた隣の市にあった。これを一日3往復していた。それもママチャリで。走行距離は一日48kmになった。三段変速のママチャリで街道を爆走し裏道を巧みに使い、所要時間は17分ほどグロス平均25kmほどになる。当然ペダルはフラペなのでペダリング効率はみがかれる。

そして同時にロードバイクにも乗っていた。私がガチ勢でないことはひと目でわかったはず。それはサイクルジャージを着ていなかったから。陸上競技でよく見かけるヤッケ(セットアッパーとかウインドブレーカーとか)で走っていた。ヘルメットは被らず足はスニーカー。それでは平均時速は45km程。持って生まれた身体能力も高かったと思うが過去を振り返れば私の走り方は常に高強度のインターバルトレーニングだった。限度という言葉を知らないのでいつでも全力で走っていた。息は絶え絶えで知らないうちにかなりのトレーニングになっていた。

YouTuberでパックさんというトップ選手がおられるが彼は週に二回の高強度トレーニングだけでトップ選手になれたという。つまり私のしてきた経験もまんざら間違いではなかった。その中で私は自分のペダリングを習得した。不思議にこの技術は書籍などで語られることのないものだった。効率がいいのにおかしいなと当時は思ったがスイスの宇宙人と呼ばれたファビアンカンチェラーラを発見したことでヤマメ乗りを見付けその発案者である堂城賢さんの書籍を読んだことで過去の定石とは全く違う乗り方であることを知る。まさにヤマメ乗りに近い乗り方であった。しかし巷で言われるカンチェラーラの骨盤ウネウネ走行はある動作の反作用であり、決してわざとやっているわけではないと思う。

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