ixora6

これは私の生きる練習です。

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最近の記事

ブリーチとドブネズミ

思い出すと胸がぎゅっとなるような学生生活だった。 ファッションにもともと興味があり、中学2年のとき、当時あったスプレー式のブリーチで髪を脱色した。 共働きしている両親の帰りは遅く、特にタイミングを計る必要もなかった。 マダラ柄に抜けた髪の色、垢抜けたように見える自分を見て猛烈に興奮した。 帰宅した両親は一瞬だけ驚いてはいたが、「やったなぁ…」と普通の家庭では考えられないほどの寛容な対応だった。 今思えば、自営業を始め、忙しく過ごしている中そんな事にいちいち構ってられなかった

    • 映画と姉妹

      私は映画が好きだ。 子供の頃両親が仕事で居なく、その間さみしくならないように母がレンタルビデオや金曜ロードショーの録画した映画を毎週用意してくれていた。 それを二人姉妹の姉と共に観ることが習慣だった。 母のセレクトはあくまで子供向けであり、 小熊物語や、となりのトトロなど一般的な物が多かった。 幼い頃の私は、特に感受性の強い子供で、自分にその作品の主人公を投影しながら観る癖があった。 となりのトトロの後半で、行方不明になるメイを探すシーンは、私にとっては居た堪れないシーン

      • 和装と国葬

        私は着物(和装)が好きだ。 2年ほど前に有資格者でもある叔母から声をかけていただき、週に一度お稽古に通っている。 着付けを習っている中で博学の叔母は私に様々な事を教えてくれる。歴史、地理など叔母の得意分野が多いが、学生時代ろくすっぽ勉強をしてこなかった自分にとっては毎週自分が生まれ変わる程の知識を蓄えることができる。 着物好き界隈では「着物警察」と呼ばれる方達がいるとのこと。 例えば大正時代に作られた鮮やかなな色の着物に、冬ならばタートルネックのニットを長襦袢がわりに、帯