僕が冬眠中にやってること 〈安否情報 :^)〉
投稿の新しい方向性を模索するためにnote冬眠に入ったのが昨年の12月11日。 ずいぶん長く休んでる気がしますが、まだ1ヶ月そこそこしか経っていないのですね。
フォロワーさんとの交流も絶って冬眠。
誰からも忘れ去られながら、お前は一体どこで何をしているのかという疑問やご心配もおありかも知れないので(ん? どうでもいい? :笑)、ま、10人中9人の方にとってはどうでもいいような:^)私事を開陳いたしましょう。
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まず、年末に映画を一本。
ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演『PERFECT DAYS』
いやはや、衝撃的でしたよ…
2時間の上映時間のうち1時間30分はほとんどセリフもなくストーリーもないにもかかわらず、これほど見入ってしまう…
映像の積み重ねでしか描けない世界(何しろストーリーというものがないのですから)。
こんな表現方法があるのだ、という驚き。
こんなものを観せられてしまうと、当分はハリウッド映画なんか相手にする気になりません。
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その後、年末のうちに西洋美術史関係の本を2冊。
(もちろん、こんな本を読んだからといって絵が上手くなる訳じゃないけどね 笑)
次に、お正月も返上して近現代の海外文学を読み漁っていました。
まず、前々から気になっていながら未読だったノーベル文学賞作家の古典的作品を2冊。
ウィリアム・フォークナー著
『八月の光』(新潮文庫・加島祥造訳)
ガルシア・マルケス著
『百年の孤独』(新潮社・鼓直訳)
いずれも日本人の感性には馴染みにくい奔放にして過剰な生のエネルギーの世界ですから、何かの片手間に読めるような類の本ではありません。
次にアメリカの現代文学を5冊。
J・D・サリンジャー著
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
(白水社・村上春樹訳)
ポール・オースター著
『ブルックリン・フォリーズ』
『ガラスの街』
(※いずれも新潮文庫・柴田元幸訳)
レイモンド・チャンドラー著
『ロング・グッドバイ』(原書、再読)
スコット・フィッツジェラルド
『グレート・ギャツビー』(原書、再読)
人間観察の鋭さ、文体や会話のウィットとユーモアに富んだ切れ味がアメリカ文学の特徴です(どれほど暗い話や絶望的な状況にあっても)。
そして意表を突くストーリーの展開。
そして必ず最後に「救い」が用意されるサービス精神。
アメリカだけでもこんなに優れた書き手が溢れているのだから、まぁ、村上春樹がいくら逆立ちしたってノーベル文学賞なんかに手が届かないのは当然だと思っちゃいますよ(笑)
そして最後に日本の小説を2冊。
庄司 薫 著
『赤頭巾ちゃん気をつけて』
(新潮社 、1969年度芥川賞作品)
※ 何故か半世紀ぶりに再読!
万城目 学 著
『八月の御所グラウンド』
(文藝春秋社、今年度直木賞作品)
※ 現実と幻想が交差するプチ・マジックリアリズムは京都がお似合いなのかも知れません。
しこたま海外文学に浸ったあとで国内の文芸を手に取ると、こじんまりとした感じで可愛いものですよ(^^)
時々は世界の文化状況に目を配るのもいいと思います。
それにしても1ヶ月そこそこでこれだけの本を読んでしまうと、さすがにお腹いっぱいになります💦
もう当分は書店には足を踏み入れないでしょう。
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あ、言い忘れるところでした。
テレビドラマにも、いいものがあります。
たとえば先週の日曜から始まった、クラシック好きにはたまらないTBS系の夜9時のドラマ
『さよならマエストロ〜 父と私のアパッシオナート〜』
お陰で、NHK大河ドラマの後の楽しみが増えましたよ(^^)
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もう、いい年齢なんだけどね、世界は面白いもので溢れてるんですね。
過去の思い出なんかに耽ってるなんて勿体ない。もしも僕が100歳を超えてて、明日この命が尽きるとしてもね(^^)
でもね、もう少しnote冬眠は続けますよ。
あまりにも本に埋もれ過ぎて、まともに音楽も聴き込む暇もなかったし、ましてや絵筆は完全に埃を被ったまま1枚も描いてやしません。
そして何より、身体があまりにもナマッちゃってるので運動も必要です。足腰がヨロヨロしてたんじゃ勝負にならないもんね(笑)
当初は3月復帰予定でしたが、案外早く(2月には)復帰するかも知れません。
それでは、また。