朝八ッ。
快晴の朝
7月後半のある日。天気は快晴。時間は早朝6時30分。
いつもの展望台を目指して歩き出す。
早朝の森に入る、少しひんやりとした空気。木々も笹も生きいきしている。上手く表現できないが爽やかな気分になる朝の森。
ダケカンバと白樺の混生した森を抜け開けた斜面の登りとなる。朝とはいえお天道様をまともに受けるこの場所は暑いくらいである。
ここで後ろを振り返れば「目的の景色」が見えるはずである。だがまだ振り返らない。展望台まで行き最高の景色を見るためまだ振り返らない。
今朝の目的
最高の景色とは?なぜ早朝から歩いているのか?
朝八ッ。早朝の美しき八ヶ岳を見るためである。
稜線に出る。雲ひとつない快晴である。
振り返りたい気持ちを抑え前進する。登りで目にする風景は夏の草原。これまた最高の風景である。
目的の展望ピーク付近に到着。マイビュースポットである3mほどの岩の上に立つ。お茶を一口飲み息を整える。
そして振り返る。
朝八ッ。
朝の八ヶ岳。美しい絶景、いや美しいを通り越して神々しい景色。
太古の昔の火山列。ギザギザの頂と美しく延びる裾野。
神々しき山、八ヶ岳を見る。
完
朝八ッ番外編(短編、写真集)に続く。
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