見出し画像

自己紹介です。part4

前回のようにまたしても、挫折した私は目標も無くし、抜け殻のようになっていたのですが、やはり生活の糧を得るため、仕事をしないといけません。
しばらく休養を兼ねて、職探しをすることにしました。
色んな求人サイトを見るんですが、やはり一から未経験のところへ就職というのは、中々勇気のいることで、どうしても、建設業界や不動産業界などの
求人に目が行ってしまいます。かと言って、営業職しか出来ないながら、営業マンとしてバリバリやっていく自信も無い私は、良く求人の出ている、建設不動産のバリバリの営業会社に入社しても生きていけるとは思えません。そんなことを思いながら、サイトを見ていたところ、住宅関連の仕事でありながら、バリバリの営業会社でもないという、絶妙な会社を見つけました。

世間一般ではあまり知られていないかもしれませんが、住宅業界において、世の中には広く名の知れた大手のハウスメーカーから、地元主体で頑張っている、中小のハウスメーカーまた工務店さんが多数存在します。これとは別に主に前述の地元主体の中小メーカーまた工務店が加盟している、フランチャイズ展開をするハウスメーカーが存在します。そうです。私が次に就職を決めたのは、このフランチャイズ展開を行う会社なんです。
この会社は、TVCMなどもすることも無く、世間的な認知度自体は低いと思われます。業界的には中堅といった感じの会社と思います。私の役割はSV(スーパーバイザー=営業職)となり、加盟する中小のメーカーまた工務店に対して、偉そうに言えば、集客方法また営業方法の指導及び、加盟店が受注した案件の住宅資材の発注を受ける窓口(営業)というような業務内容です。つまり直接エンドユーザーに営業を掛けるのではなく、BtoBのお仕事なんですね。
コンビニチェーンもそうなんですが、このシステムを考えた人はほんと頭が良いと思います。加盟店の数がそれなりにあれば、月々固定のロイヤリティーなどが、フランチャイズ本部には労せず入ってくるわけで、加盟店が増えれば増える程、本部の実入りも増える訳ですね。そして事あるごとに加盟店に向けて研修などを開催し、研修費用を取ったり、この会社ではそこまで縛りが無かったのですが、住宅建設に関する資材は、ほとんど、フランチャイズ本部を介して仕入れなければならないなどのルールがあったりしますので、本部側としては、加盟店が加盟を続ける限り、労せずして売上、利益という果実を得ることが出来るという仕組みなのです。当然、加盟店が減れば、本部の売上も減るということになりますので、加盟した工務店などを繋ぎとめるまたは、退会したがっている加盟店などの引留め交渉なども、SVの業務内容となります。従って営業職でもあってもそこまで、厳しい数字的なノルマがある訳でもなく、既存加盟店のフォローの部分が中心となりますので、私みたいなダメ営業にとっては、環境的には申し分無いとは思っていました。

さあこの仕事のどこが、私の社会人人生で一番楽しかったかと言うと、前述プラス出張が多いということです。当時、中堅規模ながらも全国展開していたこの会社には全国で80社程加盟店があったと記憶しています。それでいて、この会社の拠点としては、名古屋市が本社で、あと東京に営業所があるだけでした。私は名古屋の本社に在籍し、担当地区は主に東海地方と九州でした。そして主な仕事は加盟店を訪問し、各種フォローがメインでしたので、訪問しようと思うと、九州地方へ行く場合は自ずと、泊りの出張となります。長い時は1週間位ビジネスホテル暮らしをし、九州地方の各加盟店を訪問したりします。これが仕事でありながら、今まで行ったことのない地域へ行くこととなりますので、ちょっとした旅行のような感覚になります。これがあって、今現在、私の唯一の趣味である旅行へと繋がっています。またこの話は後日書きたいと思います。
また訪問する先々で、加盟店の社長さんが、夜食事に招いたりもしてくれますので、その地域の美味しいモノを食べて、酒を飲んだりで、楽しいんですよね。当然いい事ばかりでは無く、加盟店の中には経営状況が良くなく、発注した資材の代金を支払えない事態に陥る加盟店もあります。そしこの未回収の債権を回収してくるというのもこのSVの役目でも有りました。これが嫌な仕事でした。中には言葉巧みに煙に巻こうとする社長や、開き直る社長また逆ギレする社長色んなタイプがおり、時には激しい口調で言い合いになったりと、嫌でしたが、これはこれで勉強にはなりました。

さてなんだかんだ出張などで忙しく、また社内の同僚とも親しくなり、仕事終わりに飲みに行ったりなど、充実したサラリーマンぽい毎日を送っていましたが、入社し、1年ちょっと経過したところで、この生活に暗雲が立ち込めます。何が起こったかはまた次回にしたいと思います。
part5に続きます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?