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読書録『この闇と光』

読書好きな私が数年前に読み、
いろんな人に勧めまくっている本

服部まゆみさん作 この闇と光という本です

手に取ったきっかけは、この表紙に心惹かれたから

可愛らしくもありつつ
ダークさも垣間見えるイラストに心を奪われました

目の見えない子どもが主人公なのですが、
だからこそ、匂いや手触りなどの表現が詳細で
読んでいて場面をイメージしやすいです

国王である父とともに森の奥に軟禁された
幼い主人公のレイア姫

目が見えないため、視覚以外の感覚や
父が読み聞かせてくれる物語を通して
世界を知っていきます

物語の中に中庭がでてくるのですが、
私はそこの描写がとても好きです

ジュースやサンドイッチや果物の入った
大きなバスケットを持って、ベランダを降りていく

庭の芝生の上で、大好きな父と二人でお昼を食べる

芝生の上のクッションにの転んで、
樹の葉や枝のざわめき、鳥の声に耳を澄ませ
花の匂いで季節を感じる

中庭のシーンは、登場人物のセリフや
文章の細々とした表現がとにかく綺麗で美しく、
読んでいるだけで自分も主人公と同じ
お庭にいるような感覚になります

そして、ただ美しいだけで終わらないのが
私がこの本をお勧めしたいポイント

中盤から物語の流れが一気に変わっていきます

突然、メイドによってどこかへ連れて行かれる
レイア姫
お父様と引き離されてしまいます

そして、目が見えるようになった主人公が知る真実…

物語のどんでん返しに驚かされて引き込まれ、
あっという間に読み終えてしまいました

本の裏表紙では、至上の美を誇るゴシックミステリ
と紹介されています

今まで読んだ物語の中で一番好き!
っていうくらいお勧めの一冊なので、
本屋さんに立ち寄った際にはぜひ
お手にとってみてください♪







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