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38話 体育祭準備

体育祭本番まで1週間となった僕たちのクラスは日々、忙しくしていた。先日広まった噂の件もあり皆、誰を信じればいいのか分からなくなっているのだ。
「ねえ、ともき。あんな噂、誰が流したと思う?」
「うーん、誰かは分からないけど目的があると思うんだよね」
「目的ってどんな?」
「そこまでは分かんないけどさ」
「目的なしにしてるようじゃ、ただの変人だよね」
「でも、先生のことが好きな生徒って本当にいるのね」僕ともみじが話しているところにはるなが入ってきた。
「それも驚いたよ」
「でも、最近だと生徒と教師の恋愛も認められつつあるわよ?」
「そうなの?」
「えぇ、でもしてるのはほんの1部だけどね」
「そっか、人を好きになるのに職業とか年齢は関係ないよね」
「うん!そうだといいんだけど、現実なかなか上手くはいかないよね」そんなこんな話していると先生が教室に来た。
「皆さんも知っていると思いますが学校には変な噂を流している人がいます!気をつけてください」
「はい!」
「それでは体育祭の説明を始めます」先生は出場種目を決めるよう指示を出したり、担当の授業の時間をダンス練習の時間に充てたりして練習していくうちに1週間が過ぎていった。1年生になって3度目の大イベントである。


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