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【小説Re:02】『君らは選ばれし戦士だ!!』⑤新社会人編

BGMを聞きながらどうぞ(4分)

【内閣調査室 特殊スキル戦略チーム 居室】

加治局長「皆、今日から仲間になった、西方くんと高木さんだ、じゃ自己紹介をしてくれ」
勇作「西方勇作です、よろしくお願いします」
千夏「高木千夏です、よろしくお願いします」
加治局長「二人には別室で話をする、ついてきてくれ、長くなるので覚悟してくれ」


【別室】

加治局長「君たちの仕事だけど、未来人の田中さんの研究を手伝って欲しい」「それと君たちの能力を訓練で覚醒させる事だ」
勇作「み、未来人て言いましたか?」
加治局長「そうだ、世間に公表されないが、タイムマシンで既に未来から何人か来ていてその方たちを保護している」
勇作「田中さんの研究ってどんなことですか?」
加治局長「一種のタイムマシンだ、我々は「ジャンプ」と呼んでいる」
「腕時計サイズにするのが困難なのだよ」
「ジャンプは、未来や過去、そして現在の行きたい場所何処へでも行けるんだ」
「詳しいことは明日、田中さんから聞くといい」「もう一つ重要な事を話す、田中さんは未来人だが、更に先の未来人もいるんだ」
「そいつらは、我々に敵意がある、敵意と言うか、抹殺しようとしている」
「だから、君たちには、自分の身を守る訓練が必要なんだ」
千夏「何で私たちは、命を狙われるんですか?」
加治局長「彼らは、今の我々の活動が 50 年先の未来を破滅に向わせていると言っている」
勇作「未来の敵は、見分けられるのですか」
加治局長「彼らは、男性女性とも黒のスーツを着ている、ネクタイもしてるので、殆どサラリーマンだ、ただ何時もサングラスをかけている、男は帽子を被り、女は、ロングの金髪なので、それで見分けられる」
勇作「まるで映画の「マトリックス」みたいだ」
加治局長「まさにそうだ、彼らは能力を 100%発揮することができるのでかなり強く手強い」
「だが、この建物は安全だ、彼らだけが入って来れない結界を張っている」
千夏「だから、この中に住んでるんだぁ」
加治局長「脅すつもりじゃないが、彼らには既に君らの情報が伝わってるだろうから、この建物から出た時は十分気をつけてくれよ」
勇作「なんか現実離れしてて実感が湧かないなぁ」
加治局長「君らの能力が覚醒したら、きっと私以上の戦力になる」
勇作「戦力かぁ」
加治局長「例えばこんな事が出来る」
加治が右腕を天井に伸ばすと、光の刀がブッシューと言う噴出音と共に現れた!
刀を左右に振るとブォンブォンと音がする。スターウォーズのライトセイバーのようだ。
加治局長「どうだい!凄いだろー、これは、私が想像したら現れるんだ、消えろ、と念じれば消える」
刀は一瞬で消えた。
勇作「す、凄い、俺にも出来る様になるのかぁ、信じられない」
加治局長「信じられないうちは出来ないんだ、出来ると信じるんだ」
千夏「私は怖い」
加治局長「恐怖も克服しなければならない」「覚醒は、精神を鍛え事から始まるんだ、
正に君らはジェダイの騎士になるんだ」
勇作「俺たちに能力なんて有るのでしょうか?」
加治局長「有るとも、例えば千夏ちゃんは、一生懸命勉強した事無いだろ」
千夏「ハイそうです、一度見たら忘れないというか、昔から」「テストの時、教科書が画像
として見えるんです」
加治局長「それと、会話してる相手の考えてる事が分かるだろう」
千夏「ハイ、特に勇作の場合ハッキリとしてるんです」
勇作「えぇーっ、そうなのぉー」
加治局長「勇作は、想像力が優れている、まだ未知数だが、魔力を操れる様になるよ」
勇作「あのう、他にも俺たちみたいな職員はいるのでしょうか」
加治局長「少ないけどいるよ、全国で 10 人位かな」
「チームで活動する事は無いんだ、殆ど単独活動、危険が迫った時に助けに行く」
「007 とかミッションインポッシブルを想像したら分かりやすいだろう」
「あっ、普段の食事だけど、ケータリングサービスを利用したまえ、料理でも材料でもどちらでも選べる」
千夏「外に出なくて済みますね」
加治局長「明日からだが、田中さんとジャンプの完成を目指して欲しい、その他の時間は能力開発訓練だ」
千夏と勇作「ハイ」
加治局長「今日はもう疲れただろう、帰ってゆっくり休んでくれ、明日もここに来てくれ、じゃ」
加治の話は、夕方 5時まで続いた、二人は話を理解するに時間がかかり、疲労が極限に達していた。

BGMを聞きながらどうぞ(1分)

【二人部屋】

千夏「あー疲れたよー」
勇作「でも、本当の話なんだよねー、まだ信じられないよ」
「俺たちの存在が未来を脅かしていて、未来人と戦うなんて、ターミネーターか?」
千夏「ねぇ、温泉に行ってみない?」
勇作「うん、いいね」
  「その前になんか食べに行かない?」
千夏「うん、お腹ペコペコだね」
勇作「俺、カレー!」
千夏「本当にカレー好きだねぇ、勇作は、まだおこちゃまだもんね、私はハンバーグだな」
勇作「そっちだって、おこちゃまじゃん」
千夏「あー、言い返したなぁー、えい」
指で勇作の脇腹を突く
勇作「あん」
千夏「あっ、変な声出した、あはははは」
勇作「うるさいなぁ、もー」
二人は近くの洋食屋で食事を済ませ、温泉でのんびり過ごした。
部屋に戻り、映画「マトリックス」を観た。


つづく


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