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【伝説】「真名野長者伝説」⑤山路の正体
山路は、立派に流鏑馬の古式を披露し放生会は滞りなく行われた。
そして、般若姫の婿となり、しばらくの間般若姫と山路は幸せに暮らした。
家族全員が参加している般若姫ご懐妊お祝い会の席で、突然「八幡神」が出現し「皇子よ早く都に戻るのだ天皇が危篤だ」と告げた。
長者も般若姫もその場に居た全員が驚いた。
山路の正体は、欽明天皇の皇子、橘豊日皇子(後の用明天皇)だった。
山路は、いや皇子は、般若姫との別れが辛かったが、勇気を出して言った。
「もし、生まれた子が男の子だったら連れて上京しなさい。女の子なら、長者の世継ぎとして残し、姫一人で上京しなさい」と言い残し、皇子は都に旅立った。
般若姫は、可愛いい女の子を産んだ。「玉絵姫」と名付けた。
つづく
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