新人

今から半年前の話し

「え?私が新人のインターンですか?」

『はい、そうです。
高坂さんにお願いしたくて。
よろしく頼みますね。』

「あぁ…は…は…い。」

憧れの広告代理店に勤務して4年目。

私が入社したのは準大手の広告代理店で新感覚の企画を次々に提案して急成長している会社。

今年の新卒採用は六十人。
大手に引けを取らない人数で

毎年4年目か5年目あたりの社員が新人一人に一人
インターンとして3ヶ月間新人を教育をする。

自分が新人教育に向いているとは思えないし、正直"どうして私が?"と言う気持ちもあるけど、私くらいの年齢になれば一度は回ってくる役回り。

基本的に断るという選択肢はないから引き受けるしかなくて…

でもどんな子を担当するんだろう…

『あ〜ぁ、なんか嫌だな〜、新人教育なんて。』

「私も嫌だよ。まぁでも誰もが一度はやらなきゃだしね。」

『私、人見知りだし…
人に何か教えたりって性に合わない気がするのに…』

「そんな事ないでしょう。
アミが新人教育向いてないなんて言ったら私なんかどうなっちゃうのよ。本当何にも教えられない間に教育期間終わっちゃって新人に迷惑かけちゃうタイプよ。」

『それは私だよ〜
もう本当に緊張するなぁ。』

ランチの時間に職場のカフェテリアで
食事をしながら同期のみかに愚痴を聞いてもらう

「ねぇ、どうする?
むちゃくちゃ気の合わないギャルが来たら。」

『いやー、本当それだけは勘弁して欲しいな…』

「でも真面目な話し、新人の子の性格とか相性によって今後の仕事環境もだいぶ変わって来るよなぁ…」

『ね…』

「どんな子が来てもやらなきゃいけない訳だからさまぁお互い当たり障りなく頑張ろ!」

『そうだね。』

不安を抱えていた数日後に新人が我が部署へやって来た。

それでは自己紹介してください

はじめまして。チョンジョングクと申します。
この度、こちらの部署に配属されました。
よろしくお願い致します。

わぁ…綺麗な子。
背も高くてシュッとしてる
顔ちっさいし脚長い…
でも体格はガッチリしていて筋肉質で
カッコイイな…

緊張しているせいか居心地が悪そうに大きな目をキョロキョロしながらもぎこちなく笑った。
その時にチラッと見えた前歯がウサギみたいで可愛らしい。

女の子みたい。

と、言うかてっきり女の子が来ると思っていたのに男子か…

私は予想外の展開にアタフタしながらもチョンくんの近くに歩み寄り

『はじめまして。教育係を務める高坂アミです。』
と、握手を求めながら軽く会釈をする。

「はじめまして。高坂さん。あなたの手を煩わせるとこのない様に努力しますので。お構いなく。」

と、軽く握手を無視される。

え…。
なんか感じ悪いな…
でもここはぐっと我慢して大人の対応で返す

『それは頼もしい…』

「...」

『それで…チョンくんの席はあっちね。』

「はい。」

はぁぁぁ、先が思いやられるな…

「ねぇ、あの新人くん大丈夫?!あの調子でこれ以上生意気な態度取る様だったら課長にガツンと言って貰った方が良いんじゃない?」

同期のミカが私に近寄ってボソッと漏らした

『だ…大丈夫。少し様子見てみる。』

本当に大丈夫?

うん。一応私が彼の教育係だから…』

「そう?でも何かあったら無理せずに直ぐに言いなよ?」 

『ありがとう。』

みかは同期の中でも一番仲良しでなんだかんだ言っても周りの事を見ていてみんなをフォローしてくれるからこんな時その一言ですごく気持ちが救われる。

それにしても新人のクセにあの態度は何なの??
なんかもうモヤモヤするしこっちが緊張する。

通常業務熟すだけでもいっぱいいっぱいなのにな…

そんな初対面から数日後ーーー

……

「高坂さん、次の仕事ください」

『あ…は…はい…
ちょっと待ってね…』

「....」

『えっと…この資料の見方だけど…』

「それはもうラベル付けておいたので説明いりません。」

『あぁ…そうですか…。』

『あ、これ…まだやり方教えてないよね?
今から私のやり方教えるね。』

「いや、もう大丈夫です。
多分僕のやり方のほうが効率良いので。」

『あぁ、そうですか…』

私の事なんか全く頼らずノールックで仕事を淡々とするチョン君
なんかもう教える気も失うし、こっちが気を遣うわ…

私は慣れない新人教育と新人くんからの"自分仕事出来るアピール"で毎日毎日疲労たっぷりで…

休憩室に座るといつもテーブルに頭を伏せてぐったりしていた

「アミ、大丈夫?」

『全然大丈夫じゃな〜い…』

「あの新人くんにやられてるんだ?」

『なんかね、頭良いから何でも覚えるのも早いし仕事出来るし…ありがたいんだけど…なんて言うか私の事馬鹿にしてるって言うかさ…』

「下に見てるって雰囲気ダダ漏れだよね、あの子。」

『そうなの、そうなの。だからなんかこっちがミスしない様に常に気を張ってないといけないし...』

「うん、そうね。」

何か教えようとしても必要ないアピールが凄いのよ

あぁそんな感じする

『それに仕事以外の会話がね、全然弾まないって言うかさ…』

「あ〜」

『愛想悪いし…』

「こっちも別に話したい訳じゃないんだけどね。」

『そうなの!一つ一つの態度がね、人としてどうなの?レベルなんだよね…』

「あ〜それね…」

『もっと和やかな雰囲気で仕事したいのに』

「それとは真逆な雰囲気だもんね。」


『そうなのよ。それがしんどくて…』

うちの会社って常に新しいこととか流行りの話題使って若い顧客掴もうとしてんじゃん?

あぁ…うん。

企画部にアミやあの新人くん入れたのだってその一環だと思うし 

うん…

2人を組ませたのだって何か意味があるんじゃないかな?

そうなのかな…

頑張って!アミなら大丈夫だって!


はぁぁぁ、頑張るわ…

………

意味か…意味ねぇ…
もう少しちゃんと歩み寄るべきなんだろうな
少しでも心を開いてくれないかな…

ランチの後にみかと別れて歩いていると廊下のベンチに一人で座ってプロテインバーを頬張りながらノートにメモを記入しているチョン君。

隣に置いたコンビニの袋にはスナック菓子やチョコレートの箱が透けて見える

え?まさか、あれが昼食???

思わず立ち止まって凝視している私にチョン君は

何かご用です?

と冷たく言った

いや…もしかして…それ…
お昼ごはん?

えぇ、そうですけど、何か?

そんなのだけじゃ栄養偏っちゃうよ。

サプリメントで補っているのでご心配なく。

でも毎日それじゃぁ体調崩すよ

あなたに関係あります?

もう!何でそんなトゲのある言い方するのよ!
歩み寄りが大切…って思って話し掛けてるだけなのに!

他の新入社員と一緒に食べたりしないの?
研修一緒だったんでしょ?

僕は食べ終わったら直ぐに仕事に戻りますし
…一人の方が気楽なので。

ふと彼の視線の先に目を向けるとノートにびっしり仕事のメモ書きが。
やっぱりすっごい仕事熱心なんだな…

コンビニの袋を覗くと私の大好きなバナナキックが!
あー!バナナキックだー!!

はい?

私もバナナキック大好き!
あんまり売ってないから見付けると懐かしくて嬉しくていつも買っちゃうんだよね!!

思わず大きな声で叫んでしまった。

あ…

相変わらず彼の冷たい視線が心臓に突き刺さる

言わなきゃよかった…

それは僕も小さな頃からずっと好きなので。

そう呟いた彼の横顔が少年の様に見えた。

………

自宅に帰ってお風呂に入りながらぼんやり考える

彼みたいな優秀な人が何でこの会社に?って思っていたけど、昔からバナナキックのCMは我が社が手掛けていて。
それが理由だったりしないかな…

こんな些細な事がきっかけで仲良くなれるかな?なんて思ってしまう私は単純なのかな。

どうしたらいいんだろう。
もう分からないや。

………

翌日

高坂さん、これ、会議用の資料作成終わりました。

あ、ありがとう。はっ、早いね…

そちらの資料はまだですか?
次に必要なんですけど。

ごめんなさい、今直ぐに…

さっき聞いた時もそう仰いましたよ?
時間は有限なんです。早く仕事してください。

は…はぃ…

昨日の…あんな事で仲良くなれるかな。なんて思っていたアホな自分を殴りたい

必死に資料を作成していた私に部長が近寄ってきてこう言った

ねぇ、この資料作ったのって高坂さん?

えっと…あぁ、これはチョン君です。

へぇーすっごい見やすくてよく出来てるよ

あぁ…

ほら、ここ。注目するべき意見が抜き出されてたりして…ね?

本当だ…確かに見やすいですね。

高坂さんが彼に教えたの?

いや、私は少し説明しただけで全部彼自身で考えたんだと思います

へぇ〜、流石。口だけじゃないって事か。

はぁ、そうみたいですね。

いやぁ、この資料は確かに凄く良く出来てる…
彼は本当に熱心だし仕事が早いだけじゃなくて周りを配慮しながら自分でしっかり考える力もあるんだな。

そろそろ退勤だ、と思ったその時、課長が来て私に言った 
ごめん、高坂さん、急で申し訳ないんだけどこれ明日までに資料作ってくれない?

え…
残業確定、、、

だからって私は断る事が出来ない性格で。

はい、分かりました。

ごめんねー、頼むねー。助かるよ。

はい

よろしくねー。

って安請け合いしたな…
何時掛るんだコレ。
全然終わらない涙
みんな面倒な仕事は私に頼めばいいと思って酷いな…
あーもーーーーッ
お腹空いたし疲れたし帰りたい
コンビニにご飯買いに行って来ようかな…

静まり返った社内に一人、資料作りに格闘中の私は独り言を言いながらカタカタとパソコンを打っていた

するとキィ…っと扉が開いて入って来たのは

え…
チョン君?

手伝いますよ

まだ残ってたの?

はい。適当にメシ買って来たんで良かったら。

素っ気なくそう言いながら手に持っていたコンビニの袋を私の横にストンと置いた。

あのチョン君が??
私のために?
こんな事まで??


なんですかそれ。
僕だって人を気遣う心くらいありますよ。

あ、ありがとう。
でもチョン君は先に帰っていいよ。

僕なら大丈夫です

新人さんをこんな遅い時間まで残らせられないよ…

いや、でも…

え?

僕の方が仕事早いですから。

その言葉を聞いた私は気が付けばガタンと音を立てて勢いよく立ち上がり

高坂さん…?

た、たしかに…
チョン君は私なんかより仕事できるかもしれないけど…

私にだって先輩としてのプライドくらいありすから!!

あ…でも…ふたりでやった方が早いですし

一人で大丈夫です!

そうですか…じゃあお先に失礼します。

後輩より仕事遅くて痛いとこつかれて泣いちゃうなんて…
せっかく手伝ってくれるって言ってたのに…

情けないな…

ふとチョン君が置いて行ったコンビニの袋を見ると…

この前私が好きだと言ったバナナキック。
それにおにぎりやサンドイッチ、温かいお茶まで…

チョン君は言葉キツいし扱い辛いし
態度悪いけど
本当は陰で努力していてやるべき事はしっかりやっていて仕事も出来てる…

よし!
バリバリ仕事してチョン君に尊敬される先輩になればいいんじゃん!!

この仕事だって押し付けられたなんて思わずに頼られたと思えばやりがいあるんだし!
頑張ろ!

さっさと終わらせるぞーーー!

昨日はすみませんでした

何がですか?

う〜んと…ほら、チョン君が手伝うって言ってくれてたのに意地張って恥ずかしいとこ見せちゃったから…

そんな真向から真摯に謝られたの初めてです

え?

僕は言葉選びにセンスがないらしく
正論を言ってもまともに受け止めてもらえない事が多くて

無意味に反論されて足引っ張られたりヘラヘラ流されてなかった事にされたりとかそれでどんどん語気も強くなってしまったりとか

だから…

(チョン君がちゃんと気持ちを伝えようとしてくれてる?)

僕、高坂さんのそういうところ尊敬していますよ

え…?昨日何か聞いた?

いえ、別に何も…

と顔を背けながらクスクス笑うチョン君

ねぇ、笑ってるじゃん

笑ってません

笑ってる

笑ってませんって

本当に。

大丈夫よ。私はチョン君がどんな言い方してもちゃんと話してくれてる事、全て受け止めてるから。

え…あ…はい。ありがとうございます。

だから周りの方々にはもう少し言い方気を付けようね

は、はい。気を付けます。


………

あれからどうなの?

最近は…まぁ色々とあって少し打ち解けて来た感じかな

え?そうなの???

いつの間に?

なんかね、この前課長が退勤間際に私に翌日までの仕事頼んで来てさ

わ〜、嫌だね

そう、で、もちろん残業してたんだけどね

うん、うん

1時間くらい経った頃にチョン君が手伝いますって

へ〜、気が利くんだね。良かったじゃん

いや、そうなんだけどさ私、断っちゃったのよ

え、なんで?

なんか…また仕事遅いなとか簡単な事も出来ないなとか思われたくなくって…

あぁ〜分かるわ

それで、新人だから早く帰ってって言ったのよ
そしたら僕の方が仕事早いので。って言われて。

悔しくて泣いちゃったんだよね

そうか…

そしたらね、チョン君が何も言わずにコンビニの袋を置いて行ってくれてて…

わぉ、

そう。中に食べる物とか温かい飲み物が入ってたの。

へぇ〜、意外。結構優しいとこもあるんだ。

ね。そう思って。

ちょっと見直したね。

そうなのよ。


「今日だっけ?歓迎会あるんでしょ?」

『うん、今日。』

「そこで少し話してみたらもっと打ち解けるんじゃない?」

『そもそも来るのかな、あの子。』

「来るでしょう、流石に。新人なんだから。」

『そっか…』

「まぁ人見知り感半端ないから会話弾まなそうだけど」

『それよ。何話せば良いんだろ…』

「そもそも同期の子達とコミュニケーション測ってんのかな。」

『どうなんだろう。誰かと仕事以外で話してるとこ見た事ない。』

だよね。まぁ無理に話さなくても大丈夫だよ

そうだよね。


うん、みんな来るだろうし普通にしてれば大丈夫でしょ。

だね、そうする。

……
職場の近くにあるいつもの居酒屋の個室を貸し切って行われた歓迎会

それでは、遅くなりましたが新人歓迎会を始めます

「これから先の会社の成長は、みなさんの成長にかかっているといっても過言ではありません。先輩社員を見習い、謙虚に学ぶとともに先輩社員を追い越す気概をもって、実力を磨いていってください。」

「みなさんの活躍、大いに期待しています。」

「カンパーイ!」

部長の挨拶から始まり和やかな雰囲気でスタートした飲み会は和気藹々、みんなそれぞれ楽しそう

離れた席に座っている新人チョン君はグビグビっと美味しそうにビールを飲んでいる。

開始早々に半分に減ったビールのジョッキ。

飲み慣れているのか飲み方を知らないのか?
どちらかと言うと後者な気がする。
人見知りな彼は周りに溶け込めてない様子…

大丈夫かな…

「ねぇ、アミ最近新人くんと本当上手くいってるんだね。」

隣に座った同期のみかが耳元で囁いた

え?ど、どうして??

だって…ほら、見てよ
あの子の目

え?

険悪ムードどころか二人で仲良く話してる場面を見たって人、今、何人か聞いたよ。実は良い感じだったりする訳?

そんな訳…!

まぁ確かに… チョン君はとにかく熱心で真面目で仕事がよくできる。

だからあの残業した日の後も周りの社員の方々からの評判は良くて。

最初は取っ付きにくい新人を押し付けられた…なんて思っていたけどだからってそれはあくまでも仕事上であって…

だって見てよアレ。

え?

新人君のあの視線…

アミを見る目がさ…

え?目???

アレはもう確実だよね


ふとチョン君を見るとバッチリ目が合って物凄く恥ずかしくなる。

いやいやいやいや、何言ってるの?
チョン君に限ってそんな訳ないから!

飲み会の制限時間になり追い出される様に全員で外へ出るとまだ飲み足りないみんなはこのまま二次会へとなだれ込むことに。

二次会行く人ーーー!!
こちらへ付いて来て〜!
誰かが叫ぶ中、彼氏が待っているみかは逃げる様にさっさと帰って行ったけど私は…
新入社員は全員二次会へ行くべきだろうから、私も行かなきゃだよね。
チョン君が行くなら帰るまでは見守らないと
教育係なんだし…

なんてボーっと考えていた時、後ろから私のスーツの上着の裾を引っ張っる人が。

何?と、驚いて振り返るとチョン君が。

チョン君…?

僕、帰ります…

うん、あ、え??二次会は??

もう、帰りたいです。

あ…でも…チョン君は行った方が…

嫌です。高坂さんと一緒に帰ります

はい?!

高坂さんと帰りたいです

え…

チョン君?どうしたの??

いつになく目がうつろで焦点が合ってない

もしかして酔ってる?

酔ってるんですかね
よく分かりません

なんて額に手をやりながら言うチョン君

ただ、頭がクラクラして足元が覚束なくて胸元が焼ける様に熱くて高坂さんが二人に見えるだけですけど

いやそれ完全に酔ってるよね

二次会どうする?行くよね?と聞いてくる先輩に
いや、ちょっとチョン君が酔ってるみたいで…

大丈夫?そんな酔ってるなら無理して二次会来なくても大丈夫だからね

あ、はい。

高坂ちゃん、二次会行くなら俺が送ってやろうか?

あー、えっと…

その時また後ろでスーツの裾をクイックイッとチ引っ張っぱられる。

あ、いや、大丈夫です。私駅まで送って来ます。
教育係なので。

そう?大丈夫?

はい。

じゃ、悪いけどお願いね。

分かりました。 

送った後来るならLINEちょーだい!

了解です!

『えーっと…チョン君、大丈夫?駅までは歩いて行ける?』

「…お酒…初めて…飲んだんです…」

『え?初めてだったの??』

はい

大学とかで飲み会なかった?

…はい。

あぁ…コロナ禍だったし…
わざわざ行くタイプでも
誘われるタイプでもないか…

自分の許容量とか…
飲み方分かるまであんまり飲まない方が良いかもね…

まぁ、無理して飲まなくても…

高坂さんち、いきたい…

耳元でボソボソと囁かれる低音ボイス

それは…その…ダメかな…

いやです

嫌ってあなた…

高坂さんちでお酒の飲み方教えてください

え?

あなた僕の教育係でしょ?

と、私の手を口元に当てながら呟く彼の顔は頬が赤くとろんと蕩けそうな目で見つめられて何も言えなくなって黙ってしまう

突然の申し出に息が止まるくらい驚いて
当然ながら咄嗟にダメと言ったし、ダメはダメだけど…でも…
チョン君の事をもっと知りたい気持ちはもちろんあって。それ以上にチョン君が私に仕事以外で興味を持ってくれているのが嬉しいなんて思ってしまっている

どうしよう…チョン君、酔ってるし…
このまま一人で帰すのも心配だし…

ね?
ね、ってあなた、酔ってない?

酔ってないです

それは酔ってる人のセリフなのよ、完全に。

じゃあ椎名さんち連れて行ってください…

……
静まり返った道を歩いて大通りに出るとタクシーを止める為に手を挙げた私
その横にはふふっ、と嬉しそうにニヤニヤしながら私のもう片方の手を握るチョン君
きっと周りから見たら二人は付き合っている様に見えているんだろうな、違うのに。なんて事を考えながらタクシーが止まってくれるのを待っていると

しばらくしてタクシーが止まり彼の手を引いて先に乗せる
彼は座った瞬間力強く引っ張っるから
思わず"わぁっ"声が出て気付いたら彼の胸に頭がぶつかる

「やっ…ご…ごめんなさい」

「大丈夫ですよ」

優しく微笑んで未だ私の手を握るチョン君

嬉しそうなのは確かだけど、
何を考えているのか分からないままで。

何を話す間もなくタクシーは私の自宅前に到達。

「コンビニで買い物していいですか?」

『あ、うん、もちろん。何か欲しい物ある?』

「炭酸水とか飲みたいので。それから…」

『私も何か飲み物買おうかな。』

「僕、まとめて買って来ます」

そう話す彼は少し酔いも覚めたみたいでさっきよりは足取りもしっかりしている。

会計を済ませて私のマンションの部屋へと向かう

チョン君を自宅にあげるなんて…
想像もしてなかった
なんだか急に恥ずかしくなって黙ってしまう私を
揶揄う様に目が会えばふふっ、と嬉しそうに微笑む彼。

部屋…
綺麗だったかな…
掃除はしてるから大丈夫だよね…
テーブルの上どうなってたかな…
なんて考えながら進む廊下はいつもより短く感じて、あっという間に扉の前に到着した

緊張しながら鍵を回して抜こうとするけど何度引っ張っても抜けなくて、アレ?アレ?って繰り返す私。

「大丈夫です?」

言いながら鍵に手を掛けると
一瞬で引き抜き"はい"と、鍵を渡される

一連の流れがスマート過ぎて呆気に取られた私は酔ってるのは私の方かも…なんて思わされその気持ちを紛らわす様にドアノブを回して

『散らかってるけど…どうぞ。』とポツリ。

「お邪魔します…」と少し緊張した面持ちで応えるチョン君。

か…かわいい…

そう思ったのも束の間

部屋に入ったチョン君が
私の肩を掴んでくるりと自分の方を向かせ
強く抱きしめた

どさっと大きな音を立てて落ちる二人の鞄

それでもチョン君は止めてくれない

ね…ねぇ…チョン君、ちょっと待って…

ねぇ…一旦離れて?

…どうしてですか?

だ、だって…

肩を抑えながら耳元にちゅうっとゆっくりキスをされて思わず"ひゃっ"と声を漏らす

ふふっ、かわいい…

ねぇ、一旦離れて…

嫌です

嫌って…チョン君…

「だって離れたらこうして高坂さんに触れられないじゃないですか。」

言いながら片手は服の上から私の胸をふわっと掴み込む

混乱している私の顎をクイッとあげると

「好きです…」

と、耳元で小さく囁いた

え…??

キス………されてる?

突然の事に頭が追い付かない。
優しく重なった唇と唇。

何度も何度も角度を変え
私の酸素を…思考を…奪っていく。

息苦しくて、 耐えきれなくて、口元が緩んだ瞬間

『ま、待って…』

「嫌です」

『も〜う、嫌ですばっかり』

「高坂さんこそさっきから"待って"ばっかり」

『だって…お酒の飲み方教えて欲しいって…』

「…いいって思ったから自宅にあげてくれたんじゃないんですか?」

『え…ん…ん…だけど…』

「それとも何ですか、好きでもない男性をこんな風に自宅に入れるんですか?高坂さんは。」

『違います!そんな事言って無いでしょ。』

「じゃぁ、誰か…他に…こうゆう事するお相手がいるって事ですか?」

『いません!!』

「だったら何ですか?」

『えっと…あの…だから…』

「何ですか?ちゃんと言ってください」

『チョン君の事が好きだから…来てもらいました。』

恥ずかしいのに何も言ってくれないからどうしたらいいか分からなくてふとチョン君を見上げてみたら蕩けそうになるくらい甘い瞳とウサギみたいに可愛く鼻に皺を寄せて微笑んで私をジーッと見つめるチョン君。

『もう…恥ずかしいな…』

何も言わずにもう一度強く私を抱きしめるとチュッと軽く口付けてからお姫様抱っこをしたチョン君。

私は思わず"わぁっ"と声を出して驚く

『ねぇ、重いから嫌だ、降ろして…』

「全然重くないですよ。」

『重いよ』

「重くない、余裕です」

『ねぇ、降ろして…』

「いいから捕まって。ベッド、こっちですか?」

黙ったままコクコクと頷けば早足で寝室まで歩くチョン君

器用に寝室の扉を開けるとストンと座り私を隣に座らせる

オレンジ色の小さな灯りの中に熱っぽい彼の瞳

みしっとベッドが軋む音が聞こえる

余裕のなさそうなチョン君の姿が愛おしくてもうヤバい…

「あの…待って欲しかったのは…するのが嫌って訳じゃなくて…」

「はい。」

『急過ぎて…頭も心も付いていけないって言うか…』

「......」

『それに…せめて…先にお風呂に…』

そう話す間も彼は私の頭を撫でたり耳を触ったり顎に手を当てて顔を近づけたり…

ねぇ、チョン君、聞いてる?
そう思った瞬間首筋に鼻を押し当て
すぅ、すぅ、と音を立てる

やっ、何?!何?!やめて!!嗅いだらヤダッ!

咄嗟にそう漏らすと

優しくすぽっと抱きしめられて

「僕の匂い不快ですか?」

なんて言われてふと思い返す

チョン君の匂い…か…
いつも隙なく清潔な印象で匂いなんて気にした事なかったな。

今はお酒と少し汗と…
今までは感じた事のない男の人の匂い…

更にぐっと強く引きつけられて
くらっと頭に血が昇る…

「ふふっ、いい顔…」

僕達きっと同じ気持ちですね。

言葉にできない気持ちをコクコクと頷く事で返事をすれば

どちらともなく近付いて再び重なる唇

さっきとは違ってチョン君の舌がぬるりと侵入してきた。

生ぬ暖かく柔らかな感触。

彼はゆっくり私の中に入ってくる。
浅く深く。 口の中を這う舌。
頭の芯がじんと 痺れる。
こんな感覚知らない。

なにこれ。気持ち良過ぎる…
だめ…このままじゃ…

少し抵抗をしてみても
チョン君はぐっと捕まえ私を離さない。
固定されたまま、何度も貪り、唇を噛まれ、舐められてジュワッと蜜が漏れるのが自分でも分かる。

その空気は優しくて限りなく甘い

いつの間にか甘ったるい空気に包まれた私の部屋まで幸せそう。

この人はいつからこんなに私の気持ちを癒す事が出来る様になったのだろう…

私を見つめる彼の目は今までとはまるで違って

とろんと蕩けて下がった目尻が最高に可愛いくて愛おしい

そんな顔できたんだ…かわいいな…

さっきまであんなに不安で仕方なかったのに

今はこんなに温かくて幸せに満ちている私…

いつの間に私の心を一瞬で操れる様になったのだろうか

そんな事を考えている私を他所にチョン君は
私をゆっくりとベッドに寝かせ

ワイシャツの上からゆっくりと胸を撫でる

「あ…や…」

お互いの気持ちは分かったとは言え
チョン君と…こんな事するなんてなんだかやっぱり信じられないし
うちにチョン君がいるなんて…不思議。
でも、本当は嫌な訳じゃなくて…

とにかく恥ずかしくて倒れてしまいそう

静まり返った部屋にふたりの吐息だけが響く

首筋にキスを繰り返されて
あごの下をペロリと舐められて
もどかしいほどゆっくりと彼の手が私の身体を這う

「んっっ・・・ぁ」

服を脱がさないまま何度も何度も胸を揉まれ
彼の体温を感じた頃


「アミさん…」

首元に顔をうずめ、荒い息で名前を呼ばれると
心も身体も彼のモノになったような錯覚に陥る

視線の端に映ったいつもの自分の部屋は
チョン君がいるといつもとは全く別の場所に来たみたいで…
まるでゆっくりとその準備を始めている様で…
ドキンと高鳴る私の鼓動

チョン君に聞こえてないか心配で
彼を見ながら胸に腕を押し当てる

キラキラと光る彼の瞳は
それはまるで小さな宝石の様で
見ているだけで吸い込まれそう

「どうしたんですか?」

そんな私の心を見透かしたように疑問を投げかけると少し身体を離して私を見つめながら服を1枚ずつ脱がせると

自分のジャケット、ワイシャツも次々と脱ぎ
ベッドの下に投げ捨てたチョン君

その鍛えられた身体の筋肉が彫刻の様に最高に美しい

こんなに綺麗な男の人の身体を見るのは初めてだ

なんて美しいのだろう

『チョン君が綺麗で…』

「...」

『吸い込まれそうだなって』

「もっと…好きになっていいですよ。僕のこと。」

言いながら1枚1枚脱がす度にキスをする彼

「アミさん…凄く綺麗です」

『チョン君こそ綺麗よ…』

とキスを返せばこれ以上ないってくらいに幸せそうに微笑む彼

「僕が綺麗かどうかは置いといて…アミさん、本当綺麗」

すでに片方の肩からずれ落ちた少し大きめのキャミソールを右左と順番に両腕から外し一気に引き抜いたチョン君

「わぁ…本当、可愛い...」

そう言ってそっと鎖骨にキスを落とすと

ブラに手を掛けた彼

そのままグイッと強引に捲り上げようとするから

『あ…待って…』

「...?」

『ホック…』

言いながら背中に両手を回し自分でゆっくり外せば

「...」

無言のまま私をじっと見つめるチョン君

チラッと見える彼の下着がビクッと大きく膨らんでいくのが分かる

そんな彼の姿を見て反応した私のそこからも
ジュワッと蜜が漏れたのが自分でも分かる

恥ずかしさから少し赤くなった私を見ながら
2人とも手を使わず顔だけ近付けると

吸い寄せられるようにキスを繰り返した。


そのうち、チョン君の手が私の胸元に戻ると
ゆっくりとブラを外される

「はぁぁぁ、なんでこんな綺麗なんですか…」

『そんな事無い...』

「触ってもいいですか?」

『あ…はい…どうぞ…』

「柔らかい…」

『あ…』

彼の大きな手が私の胸を包み込み
ゆっくりと揉みしだかれる

やがて先端を見つけると
中指と人差し指の腹で執拗に愛撫する彼

『はぁぁ・・・・ぁ』

思わず奇声が漏れる

チラッと私の方を見た彼は少しも余裕が無さそうで

あのチョン君がこんな切羽詰まった顔をするなんて…

可愛くて可愛くて…

「何をにやにやしてるんですか?」

『ううん…べつに…』

口元に手を当ててそう言えば

ショーツをずらしてアンダーヘアの中に指を忍ばせた彼

『あっっ』

「こんなヌルヌルになるんですね」

ぬちゃ、ぬちゃ、っと
部屋中に響くいやらしい水音

『ねぇ…音…恥ずかしいから撫でるのやめて…』

「ふふ、虐めてるんです」

『え?』

「虐めてるんです。存分に恥ずかしがってください。」

そう言ってにこっとカワイイ顔で笑う彼

『んーーーっ…』

私のそこをしばらく指で撫で回すと

「指入れたいです」

と言う彼
恥ずかしいけど…この先の彼と自分を知りたくて…

『うん、いいよ』

そう言えば照れながらも嬉しそうに
私のショーツを優しく脱がせる彼

「指入れてみたいです」

『ん…』


いいよ、の気持ちを込めてコクっと頷けば
自分の両手を私の両膝に乗せ少し開かせると
敏感な場所へ片手を移動させる

スルッ、スルッ、っと下から上へ
2本の太い指が絶妙な速度で何度か撫でる
しばらくすると入り口でピトッと指が止まった

「ここですよね?」

『んん…ゆっくり…優しく…して…』

「はい...」

ぬぷっといやらしい水音が響いた

『あ…』

「ざらざらして…すごいあったかい…」

『う〜ん…はぁぁぁ…』

「柔らかい…」

ちゅぷっ、ちゅぷっ、ぬちゃ…
止まらない指の旋律
彼の触り方が優しくて気持ちよくて
油断したら達してしまいそう…

「すごい…奥から溢れてくる…」

『や…は…恥ずかし…』

「椎名さん、僕、もう…」

言いながら自身の硬くなった部分を私の太ももに
押し付けてねだるチョン君
その硬さを感じてまた蜜が溢れる私のそこ

「あ…今"きゅっ"て。」

『…や…言わなくて…いいから…』

そう答えると親指でクリトリスを優しく抑え
2本の指をゆっくりと曲げ
一番敏感なスポットの手間まで
引き抜いたチョン君

ぐにゅっ…と指を曲げる音がして
一気に頂点へ導かれそうになる

『あーーーっっ』

それと同時に胸の先端に唇を押し付け
チロチロとざらついた舌を意地悪にゆっくり動かす

『や…それダメ…』

「同時にされるの好きですか?」

『あ…やっ…』

「ふふっ.」

なんでこんなに上手なの?
快楽に思わず体が歪み必死に彼にしがみつく

「ここ…好きですか?凄い反応してる…」

『うん…あ…いや…』

「ふふっ、もう、どっちですか?」

『す…すき…』

言った瞬間彼は自身の上半身を起こし
私の左膝を掴んでガバッと開かせる

『やっ…』

急に速くなる旋律
ぐりっ、ぬちゃ、ぐりっ、ぐりっ、ぬちゃ…
音を立てて激しく動く彼の太い指

『あ…そんなにしたら…や…イッちゃ…』

快楽に耐えられなくて
びくんっ、びくんっとうねる私の体

「椎名さん…もう…僕、我慢できないです…」

『はぁはぁはぁ…うん…』

気持ち良過ぎて何の言葉も出ない私…
二人の荒い息遣いだけが部屋に響く

チョン君は素早くコンビニの袋から出した
ゴムを装着し自身の硬いそれを右手に握る

ピクっ、ピクっとそびえ立つ大きなそれが見えて
たまらない気持ちで目を逸らせば

私に覆い被さると"ちゅっ"と甘いキスをひとつ落とし
自身の熱を私の一番敏感なそこに押し当てる

慣らす様に何度か上下に滑らせ
上手に入口に侵入する彼

『あ…』

「ん…」

半端じゃない異物感…

『んんーーー…おっきい…』

「んっ、はぁ、はぁ、はぁ…」

『あんっ…』

「椎名さんのナカ…」

『んーーーーーーっ』

「すっっげぇ気持ちいい…」

『あ…チョン君…あ…あ…んーーー…』

すごい…大きくて硬い…
ごりごりして…気持ちいいところに当たる…
気持ち良過ぎて言葉にならない…

ヤバイ…


「椎名さんは?」

『んーーー』

「椎名さんは気持ちいいですか?」

『あーーーんっっ』

「ねぇ…ここ?ですか??」

『んーーーっっ』

「それともこっち?」

『んんん、あーーーやっっ』

「ふふっ、何処突いてもその反応じゃ」

『あーやんっっ…』

「全然分かりませんよ?」

『だって…チョン君のすっごい…気持ちいい…』

「かわい…」

『はぁ…』

「その反応、最高ですけど」

『あぁん…』

「あなたのこと、ちゃんと知っておきたいので」

『はぁ…』

「ちゃんと…一番いいところ…」

『やぁぁぁ…』

「教えてください…」

『そこ…だめぇぇ…』

「ね?」

言いながら頭をポンッと撫でられて 
きゅんっと胸が熱くなる

『そう言ったら…全部…私が…言う事聞くと思って…』

悔しくてそう逆らえば体で返そうと言うつもりなのか
私が一番反応してしまう場所を高速で突かれる

「...」


『やっ、そこダメ!!あ…ん…んんんっ!!!』

気持ち良過ぎて…私…絶対変な顔してる…
恥ずかしい…

チョン君にこんな姿見られたくなくて
思わず両手で顔を覆えば

「ここですか?...」

「...やだ…」

『顔隠したらダメですよ」

両手を掴まれて広げられ
胸をハムっと吸われる

『やっ…だ…あ…あ…ん…んんんっ!!!』

「椎名さん…」

『やっんんんっ…』

「椎名さん…速さは?どのくらいが好きですか?」

『はっ…あ…あ…ぁ…』

「これくらい?」

『やっだ…』

「椎名さん…」

『だ…めっ…ん…んんんっ!』

「このくらい?ゆっくりめ?」

『やっ…あ…あ…ん…はぁ…』

「椎名さん?」

『やっ…あ…あ…ん…んんんっ!!!』

「ここですか…」

『そこ…そこ…やっ…す…す…き…んんんーっ』

「ん、もう覚えました。あなたの好きなとこ」

『やんんんっ…そこ…そこ…ダメ…』

手を強く掴まれてベッドに押し付けられると
加速する彼のスピードと荒々しい声

「ここですね」

『やんんんっ!!!』

「ここか、、、、」

『やっ!あ…そこ、ダメ…いっちゃ…』

「気持ちいいですか?」

『気持ちい…いく…いく…』

「いいですよ、イッて。」

『も…いく…いく…』

「いいですよ、イッて。」

『い…いく…いく…いく…いっちゃ…いっちゃ…』

「あ…僕も…出る…」

『んんんっ!!!』

「あー、イッく…」

どくどくと強く波打つ彼の熱から放たれたそれが
私の中で弾けるのが分かる

私の体もビクンッビクンッと大きく痙攣するけど
離れない様に彼がしっかりと私を掴んで離さない

ゆっくりと腰を動かして
ぐいっ、ぐいっと押し付けられ
最後の一滴まで私の中に注がれたそれ

波が治るまで私に覆い被さったままの彼の体が温かくて幸せで…お互いの震えが止まるまで重なった体 
呼吸がまだ整う前に

「はぁぁぁ、好きです。僕のアミさん。」

と、耳をかぷっと甘噛みした後
私の瞼…ほっぺ、そして唇に
甘いキスを落としたチョン君

そのままシャワーも浴びずに
私達はピッタリくっついたまま
朝まで泥の様に眠った。




















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