風俗勤務で得た趣味
と、タイトルにしてみましたが、下ネタではないやつです。
「そういえば風俗やってなかったら知らないままだったなあ」という、今にして思えば風俗に感謝している、わけでもないですが、そういうことを思い出すことがあります。
・弱虫ペダル
風俗の待機所に27巻まで置いてありました。
今はすごい巻数になっていますが、当時はそのあたりで最新話に近かったので、時代です。
暇な時間が多いと数冊個室に持ち込んで読んでいましたが、まあ泣ける。鼻のファンデーション完全に落ちたなと思うくらい鼻水出ました。
自分の価値観と一切交わらないであろう高校生たちの全力投球と小野田君の総受け感に、心がきれいになったように錯覚していました。
27巻あたりはインターハイ1年目のクライマックスなのでドキドキです。途中で仕事が入るとイラっとするくらい没入してました。
アニメを追い、2次創作を追い、推しは荒北さん→T2という感じに推移しました。遊園地コラボに行って慣れないオタ活を楽しみました。
推しがいるということの楽しさを知っていた時期です。
20巻以上出ている漫画に手を出す場面は、私の中では風俗の待機時間しかないので、置いておいてくれたスタッフには感謝です。
大体待機所に置かれている暇潰しってブックオフで買ったであろうコンビニコミックや胸糞系暴力漫画なので、少年漫画は有難いです。
・ぼくのりりっくのぼうよみ
待機所に流れていたUSENの中で、ぼくりりの「sub/objective」が耳に入った時に「なんて声だ!」と雷に打たれたような衝撃が走り、
でもUSENは曲名もアーティスト名も教えてくれないので、なんとか歌詞を聞き取って検索して探しました。
デビューアルバムから全部買って聴いています。今は改名して曲は出していないですが、コラボ曲も歌ってみた系もdigるくらい声が好きです。
Twitter炎上事件や、ファンに馬鹿が多いことでちょっと本人の性情には全肯定できないですが、楽曲は文句なしです。
そもそも風俗待機所以外でUSENを連続して聴かないので、あのタイミングに暇だった店に感謝しています。
それより前の時期にヒルクライムの春夏秋冬が流れまくっていた時期は発狂しそうになりましたが。
・闇金ウシジマくん
風俗の待機所にウシジマくんが置いてあると、士気が下がります。
フーゾクくんのあたりを読むと「ここまでひどい客も嬢も実在するのだろうか?」とファンタジーの域になってきます。
待機所に置いてあったコンビニコミックがフリーターくんの章だったので、ニヤニヤしながらホロッとして世界観にハマりました。全巻+少年院ウシジマくんを継続的に楽しんでいます。
好きな章トップスリーは「フリーターくん」「フーゾクくん」「テレクラくん」です。
連載中の九条の大罪もめっちゃ面白いです。
全漫画を対象に登場する女の子の中で、「消費の産物」の章の雫ちゃんが一番好きです。
真鍋先生の取材力が異次元で変な笑いが出てしまうのが好きです。
・映画
わりと映画を観るほうで、趣味と言っていいと思うのですが、なぜ映画をよく観るようになったかというと、専属風俗時代の生活リズムが
12:00 起床
14:00 映画を観る
17:00 出勤
01:00 就寝
という感じだったためです。クソみたいな生活です。
私の生活リズムは昼夜逆転とはいかないまでも、退勤してからの時間を有意義に使える状況ではなかったので、起きてから出勤までの4、5時間で映画を1本観る習慣を続けていました。
それで正気を保っていたとも言えます。
昼間に働く人が大体勤務開始の2時間前に起床し、退勤してからのアフタータイムを楽しむ、ということが少し羨ましかったです。
観たい映画をリストアップしておいて、それを日々消化していくことが存在意義でしたが、いまはそこまで義務感を持たずに流し見できて良い生活です。
待機時間にスマホで観ればいいと思うのですが、風俗の待機所という空間はあらゆるやる気を削いでしまうので、イヤホンを耳に挿すことすら億劫なのです。
どうせすぐに仕事が入るし・・・と思いながら3時間ほど経過することがザラにありました。
生活費以外に特に稼ぐ目標がない状態での風俗勤務は心の毒ですが、たまにはその後ずっと併走して生きていくことになる出会いもあるよという話です。
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