失敗を恐れるということ

子供の性格で一つ気になるのが、過度に失敗を恐れる点である。ただ、これは自分に非常にそっくりなので、遺伝なのかなとも思う。

思い起こせば幼少期サッカーをやっていたが、ボールを取られるのが嫌で、いつもチャレンジせずにパスを出していた。年下とサッカーする時なぞは顕著で上手な年下には抜かれるのも嫌だったので勝負を避けてた傾向がある。中学に入ってもそうで、中学3年くらいで問題なくなったが、要すればバカにされるのが嫌なんだろう。実際に時と場合によるが見下されるのは好きではない。

これは結構色んなところで尾を引いていて、悪影響が非常に多い。例えば、落ちるのが怖くて就活もほとんど受けなかったし(手当たり次第受けたら商社や外銀の一つは受かったのかもしれない)、留学する時もあまりチャレンジできてない。転職もそうであるし、仕事上もそうだ。その一方で、割ときちんと準備をしないと勝負をしない性格になったので、勝率は高めの傾向にある。それが理由で結構詰める性格なので、ジュニアとしてのクオリティは結構高く仕事場でも評価はされるが、営業となるとただただつまらない人間なので、かなりつらい。個人的には挑戦しないことで失われてる機会費用の方が大きいと思う。

また失敗に対してすごい敏感なのでメンタルが弱くなる。特に能力の低さを指摘された際のメンタルブレイク感はかなりあり、立ち直るのには時間がかかる。そんなんだから、人を人前でバカにして優越感に浸る人が大嫌いである。

そんな私でも2回転職した。結果的に年収爆上がりで、側から見たら成功なのかもしれないが、個人的には後悔も多い。年収と引き換えに労働量は増えてるし、昇進もしたので、部下を使って働く必要があり、思った通りに動いてくれないことも多く中々しんどい場面が多い。投資銀行も人材はピンキリである。まだ40にもなってないが、あと何年働けるのか。やっぱり少し年収下がってもいいからバイサイドに行きたいがもう遅いよなー、っていつも思う。

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