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潰れていくランナー② 高校一年生

こんにちは。
前回の中学編のつづきとして高校一年生の出来事や印象に残っていることを書きます。

実は私は都道府県駅伝がなかったら陸上を続けることはなかったと思います。本当だったかどうかは分かりませんが、顧問の先生から都道府県駅伝には高校で続けないと出られないと言われました。そのことがきっかけで高校も続けようという決断に至りました。それなりに記録も持っていたので強豪校にいく選択肢もありましたが、楽しく陸上をしたいという思いがあり、県内の県立学校に進学しました。推薦で入学が決まり、早い段階からチームの練習に参加させてもらいました。チームには中学からの知り合いがいて合計12人ほどでした。3年生は1人もいませんでした笑。走る距離は中学と比べると伸びていきました。私は自分は長距離はあまり得意ではないと思っていましたが、意外と走れることが分かりました。入学して新しい環境になりました。家からは約50分くらいかかるので学校の近くの寮に住むことになりました。寮は学校から2kmほどの距離にあり、自転車で通学していました。寮は陸上部のものではなく、私以外剣道部で3年生3人、同級生1人の5人で生活していました。寮生活は初めてて少しの不安と楽しみな気持ちがありました。私が県外に行かなかった理由のひとつに私はマイペースであまり人に合わせることが好きではありませんでした。しかし、剣道部は上下関係がしっかりとあり、私もそれなりにしっかりしなくてはいけませんでした。先輩に会うたびに挨拶をする、掃除や食事の準備や片付けをするなどです。寮は1人部屋で自由ではありましたが、お風呂は1人ずつしか入れませんでした。ゆっくり浸かりたい私はいつも最後に入っていました。
夕食がだいたい7時くらいで点呼が8時にありました。なので入浴は9時30分くらいで遅いと10時くらいでした。30分程で上がりそこから20分くらい補強をして40分くらいストレッチをするので寝るのは11時過ぎくらいでした。中学ではいつも9時半くらいに寝て6時10分に起きていました。高校は朝練がなかったので毎朝6時に起きて1人で走っていました。環境も変わり、睡眠時間と質は確実に落ちていました。しかし、最初は誰でも頑張れます。あまり疲れも感じずやっていました。練習内容はジョグですが状態に応じて行っていました。基本は1Km4分〜4分20秒で9〜12kmです。その後流しを入れて終わります。
コースも起伏のあるところや平坦なところを状態によって決めていました。水曜日と土曜日がポイント練習だったのでその日の朝は少しペースを落として
40分程に抑えていました。学校の練習は月曜日がビルドアップ走、火曜日はジョグ、水曜日はポイント練習、木曜日は12kmの集団ジョグ1km4分10〜3分50秒、金曜日はジョグ、土曜日はポイント練習でした。月、水、木曜日は基本的に学校にある400mの土トラックで走り、火、金曜日は学校の周辺を走っていました。土曜日は、市のトラックを使用していました。グラウンドを使えない場合は学校の周りの一周約1kmの農道を走っていました。強豪校ではなかったので部活の雰囲気は良くみんなで仲良く活動していました。練習もそこまで強度は高くなく、自分に合った強度で行えていました。なので放課後の部活は楽しかったです。学校生活はクラスに誰1人知っている人がいなく、私の性格上積極的に話すことはないので、なかなかクラスに馴染めませんでした。部活の同級生は5人いたのでその同期がいるクラスによく行っていました笑。学校の偏差値は高くなかったので勉強面では困りませんでした。勉強は嫌いではなかったので興味のある授業は真面目に受けていました。それ以外の授業では、ひたすら陸上のことを考えていました。授業が終わり、部活が始まる時には少し楽しみな気持ちがありました。走る時には集中して走り、部活が終われば仲間と話をしたり、ゲームをしたり、オンオフが上手くできていました。そして、高校初めての大会は確か5000mでした。タイムは14分50秒だったと思います。私は中学の時に5000mを15分7秒で走っていたので、そこまで嬉しくはなかったですが、14分台で走れたので良かったです。その後の大会では1500mを走りました。1500mの練習はしていなかったものの、3分58秒で走れたので少しは力がついているなと感じていました。夏休みが始まり高校では夏合宿があるのでとても楽しみにしていました。この年は鳥取城北高校が強かったので、打倒城北をかかげ、私の高校と後2校が参加して3校で合宿をしました。トラックがメインの練習でかなり暑さもある中でした。この中では持ちタイムが良かった私は積極的に前を引きました。距離もそれなりに踏み、8月は800Kmほど走りました。中学から考えるととてつもない距離です。それでも自分的には少し余力はありました。しかし、9月になり記録会に出た時にすぐにキツくなってしまい、15分3秒かかりました。私の考えに練習すればするほど強くなるというものがあり、初めてそれが覆された時でした。そこで知識のなかった私は努力が足りないと思い込みさらに追い込みます。どんどん疲労感は増していきました。すぐに息が上がり、身体が動かなくなることが増えました。軽いジョグでもキツいときもありました。この辺りから部活動に対する楽しさが少しずつ薄れて行きました。
少し暑さが落ち着き疲労も少し抜けて来た頃に新人大会がありました。大会当日は暑さはありましたが、鳥取城北に強い選手がいて私はその選手と引っ張り合いながらレースを展開させました。ラスト200mでスパートをかけ私が接戦を制して14分30秒で優勝しました。実はこのタイムが現在でも5000mの自己ベストです笑。高1としてはなかなか良いタイムだったので嬉しかったです。ですが、中学の記録から考えるとまだまだ納得いっていませんでした。
10月になり涼しくなって練習の質が上げられらようになってきたので、かなり良い練習が出来ていました。しかし、5000mの試合や記録会では3000mまではいい調子で走れていたのに3000m以降に腰が痛くなり失速するといったレースが2.3本連続で起きました。タイムは14分30病後半でまとめられているものの腰の痛みはどんどん悪化していきました。この時には有名な鍼治療院に行きかなり改善しました。それから駅伝シーズンがやって来ます。私は1区を任されます。10kmと長い距離だったものの区間賞取れる自信はありました。順調に練習を積み大会前に1番大切な練習で8kmのペース走がありました。1km3分のペースでした。余力を持ちつつ順調に走っていましたが、5000mすぎに右の大転子が痛くなりました。我慢して6000mまで行きましたが、そこでやめました。歩くのも痛く、大会前だったのでめちゃくちゃ焦りました。この時はスポーツトレーナーの方に治療をしてもらってほぼ痛みはなくなりました。
当日がやって来ました。この時はコロナの影響により、トラックで行われました。暑さもあり、ライバル校に強い選手がいたので後ろにつき、ラスト3000mでペースを上げるプランでした。予定通り3000mからペースを上げましたが、思ったより伸びず30分34秒で20秒ほど差をつけて区間賞を取ることができました。しかし、チームメートは思うように力が発揮できず、結果2位で都大路に行くことは出来ませんでした。悔しかったですが、3年生のいないチームだったので来年には繋がると捉えることができました。その後大きな試合はなくなったので練習を積んでいきました。12月になり、練習をしていてやっと感覚が良くなってきました。鳥取県では12月に自衛隊合宿と言うものがあります笑。この合宿は米子の自衛隊駐屯地に宿泊し自衛隊の陸上部と一緒に4泊5日の合宿を行います。調子が上がってきた私はここで走る楽しさを少しずつ掴むことができました。1番良い練習が出来たのは1000m10本です。1km3分切りを余裕を持ってこなすことが出来ました。最終日の20km走も余裕があったので25kmまで走りました。その日は午前で終わったので帰ってまた20kmジョグしました笑。この時は走っても疲れない感覚がありました。12月の最後には興味本位でフルマラソンの距離を走りました。給水は一回で自宅の周辺のロードで行いました。1km3分50秒で走り、ラスト2.195kmはほぼkm3分ペースで走ることができました。なので、とても自信がつきました。しかし、その後もほとんど休養を取らずにトレーニングしてしまいました。徐々に疲労感が出て来ました。そんな状態で2月になり、朝練のジョグ中に急に左脚のアキレス腱が痛くなりました。なんとか走り切り学校の練習に行ったものの走ることができませんでした。
ここまでの痛みは初めててとても焦りました。走れないストレスから食に走り、体重もかなり増えてしまいました。約1ヶ月で治り、3月から走り始めました。身体は重かったもののそこまで走力は落ちていませんでした。しかし、走りのバランスは確実に崩れていました。痛みは引いているはずなのに庇ったような走り方で走っていました。なかなか走力が戻らず焦り、すぐに元の練習量に戻しました。疲労感が凄くどんどん走れなくなっていきました。またこの辺りから走ることが楽しいと思えなくなっていていました。
以上が高校1年生の出来事でした。
意外と長くなり驚いています笑。高校に入学してからなんとなく不調を感じ、夏を越え、やっと感覚が上がってきた矢先にオーバートレーニングにより故障したという流れです。1年生は不調を感じながらもなんとか身体はついて来てくれたかなという印象です。次回は2年生の出来事を書きますが、かなり暗い話になるかもしれません笑。私と同じ経験をして欲しくないので正直な気持ちなども書いていきます。


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