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チューリップ「娘が嫁ぐ朝」について巡る想い その1 「も一度だけ お前と」

1976年4月20日に発売されたチューリップの通算10枚目のシングルである「娘が嫁ぐ朝」

作詞作曲は財津和夫さん。

古い歌です。私がこの曲を初めて聴いたのはいつだっただろうか?記憶をたどってもよく思い出せない。中学生だっただろうか。高校生だっただろうか。「心の旅」や「ブルースカイ」などを聴いていた頃なので、多分その頃だったのだろう。

それで、この曲のどこが良かったのか、いつの間にかこの曲に惹かれてしまっていた。中学生で結婚はおろか恋愛すら未経験なのに不思議なものです。メロディが良かったのか詩が良かったのか、自分でもよく分かっていなかったのですが、とりあえずカセットテープに録音して聴いていました。

気に入った箇所は、それまでテンポ良く歌っていたのにサビのところで転調しスローになるところでした。特にラストは主人公の想いを想像すると涙腺が崩壊してしまいます。


も一度だけ お前と
腕組み歩きたい
時計台に続く
レンガのあの道

詩の内容は、娘が嫁ぐ朝に亡くなった奥さんのお墓参りをしにきたときの情景が描かれています。

不思議に思ったのは「娘」がほとんど登場していないこと。語られるのは亡くなった奥さんの事ばかり。

それなのにタイトルは「娘が嫁ぐ朝」

謎でした。

だいたい娘の結婚式の朝にのんびりお墓参りしている時間とかないでしょうに、と思ったりして、この曲の情景が違和感なく思い描けなかった。

そんなある日、この曲の続編とも解釈できそうな曲を財津さんが発表したのです。

続きは次回へ。


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