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オフコース&鈴木康博 アルバム「ワインの匂い」その2 あれから君は

さて、アルバム「ワインの匂い」のA面最後を飾るのは、鈴木さんの「あれから君は」です。

あれから君は

これはもう解釈の必要もないくらい分かりやすい内容ですね。

登場人物は主人公と友人とその妹です。主人公と妹はお互いに好意を持っていたけど、友人が突然亡くなり、落胆のあまり心を閉ざしてしまった妹。主人公は妹が心を開くのをいつまでも待っているよ、という内容です。


僕はいつまでも
この手をひろげ
走ってくる君を
待ちつづけるよ

と、実に堂々とした態度ですね。男らしい。

さて、この主人公の気持ちは報われたのでしょうか。

私は報われたと思いたいです。というのも「昨日への手紙」で「あなた」の胸に抱かれている人物。この人物こそが友人の妹だと思えるからです。そして、「昨日への手紙」で「あなた」と呼ばれた人が「あれから君は」の主人公の男でしょう。

「あれから君は」が昨日への手紙の内容というわけですね。

物語の構成としては「昨日への手紙」で今現在の情景を描き、その手紙の内容として「あれから君は」だったのです。

こういう解釈で綺麗に終るつもりだったのです。これで「ワインの匂い」のA面のレビューもいいかなと思っていました。でも、そうもいかなくなりました。

それは「あれから君は」には、その後日談とも言える作品がありまして、その内容は私にとって驚愕すべきものだったのです。


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