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20代保険営業マンの話は微妙だった

私は生命保険などほぼ入っておらず、また、今のところ積極的に入る気はありません。なので、保険営業マンと話す経験がほとんどないのですが、家族の関係で保険営業マンの話を聞く機会がありました。

私の保険のイメージ

本当に必要な保険なんてそんなに多くないのではと思っているのですが、世の中には非常に多くの保険に関する商品があり、それを売ろうとする人も非常に多くいると感じます。要するに、需要に対して供給量が多すぎるように感じるのです。

そして、保険に対するイメージについても、良い印象がありません。最近でいえば、BIGMOTOR関連から損保ジャパン。両者がズブズブのイメージです。また、数年前にはかんぽ生命が知識のないお年寄りに無駄な商品を買わせるようなことが問題になっていたかと思います。

もちろん真面目にやられている人もいると思いますが、あまり保険に興味のない私は、保険営業に対して勝手に悪いイメージを持っています。ちょっと極端かもしれませんが、保険の謳い文句の50%は詐欺ではないかと警戒して見ている感じです。

保険営業マンの話

そんな目線の私が、今回たまたま話を聞いた保険営業マンについて、印象的でいろいろ考えさせられたため、書き留めました。商品内容そのものというよりは、その営業スタイルや発していた言葉についてです。私は直接の顧客ではなく、対象となる顧客は私の隣に座っていましたが、私も話を聞きながらたまに茶々を入れていました。

ちなみにその営業マンは20代男性でした。私は33才です。

大学から資産運用やっていた

これは、こちらから聞いてもないが、挨拶がてら序盤にむこうから言われました。また、金融会社の社長からも影響を受けたと言われました。
権威づけのために言っている印象で、違和感を覚えました。

普通預金の金利について聞かれた

年金積立が変動金利で1%程度に対して、私たちが普通預金金利をあたかも知らない前提で言われました。もちろんほぼ0%なのはわかっています。しかし、そんなことを改めて聞くような事ではないかと思っていました。結局、年金積立の購入促進のため、わざと不安を煽っているような感じでした。

年金積立について、自分は解約したが、勧める理由はノルマがあるため、とあっさり公言した

これは、私が、年金積立をやるくらいなら、確定拠出やiDeCoで良いのではないかと言った後でした。正直で良かったのですが、これを聞いてしまうと、私(営業マン)からは合理的な商品を買えませんよと言っているようなものです。

複数商品の解約を申し出てからは口数が減った

後半では、元々契約していたある商品について、解約を申し出ました。前言があるのか、自社商品を解約される事に対して、それがいいと思いますと言っていました。そこからさらに、似たような商品も解約を申し込むと、わかりました、とあっさり承諾を得ました。

感想

営業マンは終始ハキハキと答えていて、しっかりしている印象でした。誠実そうに受け答えもしていましたが、私は話す内容自体に矛盾を感じたり、都合の悪い内容では話を逸らしたり、黙るようにも見えました。一方で営業マンはところどころで趣味の話を絡めたりと、若干距離を縮めにくることもありましたが、私はあまり良いイメージではありませんでした。

結果的にこちら側は契約内容の一部解約はしたものの、特に目新しい商品や興味をそそるものはありませんでした。これは、企業が保有する金融商品をプロの営業が売らなければならない事による、ジレンマがあるかと思いました。営業はプロであるため、それなりの金融商品知識を積む必要があります。一方で、所属する企業の金融商品が競合他社と比較して魅力がなければ、普通に考れば買う理由がないでしょう。そんなものを売らなければならない営業はどんな気持ちなのでしょうか。自分はもっといい商品を知っているのに、魅力ない自社商品を売らなければならない状況ってどんな気分なのでしょうか。ノルマのため、知識の浅い人を狙って、自分は絶対に買わない商品を勧める行為ってなんなんですかね。

娯楽

その人だから買う、とか、長い付き合いがあるから買う、とか、そういうのも自分が納得していれば良いと思います。うちに来てくれて、話をしてくれて、じゃあ買ってあげる。調べるのめんどくさいから、家の近くだから、それしか知らないし、買う。それってある意味、そこまで余裕があるのかなって思います。全然いいと思います。日々そんな買い物だってしょっちゅうします。むしろ、そこまでの余裕が欲しいから、みんな頑張っているのかと思います。それって、もはや、娯楽ですよね。でも、資産形成に関わってくる金融商品を買う時ばかりは、まだ娯楽ではいられないなぁと思うのです。

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