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癌になって良かったこと③

癌になって良かったことの3つ目は、言語化が難しくて、書くかどうか迷いました。
が、書くことではっきりしてくるかもしれないのでトライしてみます。

それは、
「本来の自分に還(かえ)るようになった」
ことです。

よく分からないと思うので解説

みなさんは、子どもの頃、自分がどんなだったか覚えていますか?
物心がつく前は
①どんな性格でしたか?
②どんなことが好きでしたか?
③よくしていたことは何ですか?

私の場合、
①泣き虫で口下手だけど、ひょうきんでチャレンジ精神旺盛、協調性は低め、めちゃくちゃ怠惰
②本が大好き、音楽も大好き
③自然の草花を水につけたりしてボーッと遊んでた、自然の中で走り回ってた

こういうことを忘れていた、というか、その後の教育と社会経験によって封印してた、と言った方がいいかもしれません。
①なんかはその典型で、社会人としては改善すべきところの方が多いわけです。
例)
怠惰が原因で仕事でもプライベートでも遅刻するなら、人様から信用してもらえない

痛い目みた経験を経て時間より早めに到着するようになった

②で言うと、
20代の頃は毎朝歌を口ずさみながら職場に行っていた

職場の親睦会の余興でベテランさんに、
「私らが今日どういう風に仕事を進めるか考えながら出勤している時に、この人は歌いながら来ているそうです笑」
と面白おかしく言われたことにより、
「デキる社会人になるには、朝から歌なんて歌ってちゃいけないのかな?」
と勘違いをして歌わなくなった

ってな感じで、本来の姿からすると、「社会的には理想に近いのかもしれないけれど全然違う自分」を装ってたと思います。
これはあくまで「装い」なので、疲れるし、できていないと、自分はダメだ~❗と自己嫌悪に陥っていました。

それが、癌で余命宣告されてから、やたらと小さい頃の自分を思い出すようになりまして。
人様に迷惑をかけない範囲内で、子どもの頃から持っている自分の性質のままに振る舞うようになりました。

😌ダラダラ過ごしてても、これが本来の私だからまぁいっか
😌仕事も家事も、速くなんてできない。ゆっくりマイペースでる
😌読書や音楽(鑑賞やカラオケ)は好きだからこれらに充てる時間を作る
😌自然のあるところに行って体を動かす
😌行動力だけはあるから、後先考える前にまずはやってみる

こんな感じです。
とっても楽です。
自分を責めることもなく、ありのままに過ごしてる感じです。

そしていままで、羨ましいな、ああいう風になれたらいいな、と思っていた方々のことも、元々そういうことに向いている方々なんだと思うと、全く羨ましくなくなりました。
例えば、
「ファッションセンスのある素敵な人は、子どもの頃からお洒落が好きだったんだろうな~🎵」
ってな感じです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

癌になって良かったこと①~③を書いてきましたが、これらを分からせるための余命宣告だったのかも、とすら思えてきます。
癌でかどうかはともかく、命には必ず終わりがあるわけで、その最後の時まで
「自分で自分の人生の舵を切る」
生き方ができるようになったと思います。

本当に癌になって良かったな~。
私の体よ、ありがとう💕✨

※写真は、ある日の朝ごはんです。
ご飯に前の日に子どもが残した魚を混ぜてて、
生活感出すぎ😅

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