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焼き鳥一鶏の親子丼【食事感想文】

食に無関心な味覚音痴による食レポです。

休日に都内を散策していました。
「新貨幣がこれかぁ」
そうこうしているうちにおなかが空きました。
でたらめに歩いていたのでどこに何があるか分かりません。

ショッピング施設はたくさん。
レストラン街を目指します。
ふと、店頭の食品サンプルが目にとまりました。
「この親子丼美味しそう!」
ランチのお店は5秒で決定です。

東京駅内のお店なので内装はそれなりにモダンで清潔感があります。
お客さんはいっぱいいましたが特に待つこともなくテーブル席へ。
親子丼定食を頼みました。

店内の貼り紙には「焼き鳥は炭火焼きのため提供に時間がかかる」
とのおことわりが。
急ぐ旅でもないので気にせず待ちます。

……すぐに提供されました。
近所のサイゼリヤよりよっぽど早い提供スピードでした。
もちろんホカホカ出来立てです。
まぁサイゼは多分従業員数と客数の比率がおかしいんだよな。

それはさておき。
運ばれてきた定食を見て、「食事は見た目も大事だ」と
いう先人の知恵を思い出しました。
定食を見た瞬間から満足感と期待感がわいてきたんです。

メニュー
親子丼
スープ
サラダ
漬物
きんぴらごぼう

正方形のトレイに収められた料理の品々はそれ自体は素朴ながらも
綺麗で食欲を搔き立ててきました。
家のプレートは長方形のばっかだけど正方形もいいな、買おうかな...…。

持つ部分がガタガタとしたデザインになっている黒い箸がしっくり
手に収まり、そんな些細なことでさえもテンションを上げてきます。
お手拭きは使い捨てタイプですが厚みのある、
しっかりとした濡れティッシュでした。ちょっと久しぶり。

それではいただきます。

サラダ

野菜の知識はほぼゼロです。
ニンジン、ピーマン、ナス、といったものはわかりますが
レタス、キャベツ、コマツナ、ホウレンソウ、となってくると
自信がない......。
自信がないながらも言ってみると、リーフレタス、かなぁ。
柔らかい緑色の葉がメインのサラダです。
ドレッシングはシーザー。私が一番好きなドレッシングです。
物足りなさはなく、かつ、お皿にドレッシングが残らないという
絶妙な量がかかっていました。

スープ

適当なコンソメスープを想定していたら真っ白いスープでびっくり。
いわゆるパイタンでしょうか。
パイタンって鶏使うんだよね、こだわってるなぁ。
あつあつが美味しかったので先に飲むのがオススメです。
白ごまとネギが入っていました。
梅雨の概念を根底から覆すような暑い日が続いていますが
あったかいスープっていつ飲んでも安心しますね。
ワカメ入れても美味しそうだな、っていう味付けです。

漬物

きんぴらごぼうよりこの漬物の方が好きかも。
きゅうりのような見た目の漬物。
でもきゅうりってあんなに円形じゃないよな。
なんなんだろう。ピクルスでもないし。
時々飲食店で提供されるなぁっていうあの味。
そこそこたくさんついてきました。

この、漬物に手を付けたあたりで
「このお店何?」
という疑問がわいてきました。
店名も見ずに入ったので……。
店名を知ろうと箸入れやメニューに目をやりますが
書いてない!
えぇ……。シンプルすぎるよ。もっと自己主張しようよ。

きんぴらごぼう

どちらかというと甘め。
......あれ?きんぴらごぼうってしょっぱい系もありますよね?
細く切り揃えられていて、箸でつかみやすかったです。

親子丼

なんだかんだでメインディッシュが一番最後になりました。
こちらは木製スプーンで食べます。
三つ葉がのっていて、親子丼の模範生みたいな見た目。

うどんでも入っていそうな大きいどんぶりに半分くらいよそわれています。
見た目に騙されて「足りるかな?」と心配してしまいましたが杞憂でした。
冷静に考えたら普段の茶碗よりよっぽど多いぞ。
ちなみにご飯大盛りは無料みたいですよ。

さてさて。
たまごがプルプル!
卵とじかつ丼の固め卵のイメージが強いので、火が通りすぎていない
卵に感激しました。
そうなの!これなの!卵は半熟が好きです。
親子丼、久しぶりに食べた気がします。

余談なんですが最近まで親子丼って
「大人も子供も美味しく食べられるどんぶり」
って意味だと思っていました。

閑話休題。
肝心の鶏肉はとても大ぶり。炭火焼きの味がしました。
炭火焼きってなんで美味しく感じちゃうんだろうね、コゲなのにね。
これ、タレのやきとりで食べても美味しいだろうなぁ。
ゴロゴロ入っているので心置きなく頬張れます。

もう食べ終わりそう、という量になってきたので
どんぶりを傾けてかきこむのですが。
どんぶりの内側が、
味噌汁用お椀の外側みたいな塗装になっているんです。
なんといえば適切なのでしょうか。
本物は使ったことないけれど、いわゆる漆塗り風?
これすごく良い!

陶器のお皿と金属製スプーンがカチャカチャと鳴る音が
ちょっぴり苦手だったりするのですが、これならそんな音が立ちません。
……いや、ホテルの洋食バイキング会場で聞いている分には気にならないのですが。
そこまで賑わっていない食卓では率先して聞きたい音ではないんですよね。あえて言うほどのことではないし、言っても理解されない気がしているので
特に話してみたこともないのですが……。

何気にストレスから開放される優れもの。
そういう点で、このどんぶりは個人的にとてもポイントが高かった。

ごちそうさまでした。

また行きたいな、と思い店名を確認。
「焼きとり一鶏」
そこまで店舗があるわけでもなさそうです。
お店の印象はザ・チェーン店だったのですが。

東京駅で美味しい鶏肉食べたいぞ、ってときは
是非候補に挙げてみてくださいね。


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