なぜか海外ドラマ紹介など
少し前に「アストリッドとラファエル」というフランスのドラマにはまった。
自閉症の文書係と、猪突猛進の女性刑事のシスターフッド物語で、特に自閉症を抱えるアストリッドを演じたサラ・モーテンセンのリアルな演技が光っていた。
もちろん刑事物としてのストーリーもなかなか面白く、お約束の恋愛要素なども過不足なく、まぁよくできたドラマなのだ。
本国では続編が作られているようなので、まだ今しばらく楽しませてもらえるのだと思う。
さて、この度、刑事のラファエルの方を演じた、ローラ・ドヴェールが主役の「マドモアゼル・ホームズの捜査日記」というドラマが始まるというので視聴してみた。
ホームズの翻案ものは数限りなくあるが、今作はシャーロック・ホームズのひ孫がフランスにいるというお話。
面白いのは「アストリッドとラファエル」ではハンデを持つアストリッドを支える役であったドヴェールが、今作では自身が発達障害あるいは精神障害(まだ一回目を見ただけなので、詳細は明かされていない)を持っていて、服用していた薬をやめたのをきっかけに、曽祖父ばりの推理力を発揮しだす、という設定になっていることだ。
ローラ・ドヴェールも、もちろん充分な演技力と魅力を備えた女優であり、なかなか面白い人物造形のホームズを作り始めているようだ。
また物語にも今後の展開が楽しみな伏線が、いくつか張られているように思えた。
今回はシリーズ開始にあたっての、4話まとめての一挙放送で、とりあえず最初の話の録画を見ただけなので、作品の出来はわからないのだけれど、フランスにはフランスの刑事物の流儀みたいなものがあるのだなと、思った次第だ。
もちろん設定からして二番煎じの感がないこともないが、ホームズ翻案の「海外」作品には、なかなかの名作が多いというのがわたしの持論。今回も期待したい。
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