7/29

今日、めっちゃ疲れてて朝起きて、太宰治の富嶽百景チラ読みしてたらいつの間にか寝てて、妻が稽古で国立に行って、とろろご飯を置いて行ってくれたので、食べながら雨月物語の映画を見ていて、食べ終わって、ベッドでゴロゴロしながら映画見たり、溜めてた読み物読んだりしてたら、案の定いつの間にか寝ていて、深井プロデュース羽衣を見に行けるのが今日だけだったので、見に行くかと、吉祥寺シアターに当日券を買いに行き、妻と待ち合わせして吉祥寺のパンチョでスパゲッティを食べて、我が青春の古本屋、よみた家に久しぶりに行きたい!ってなってたら、なんとなくバサラブックスの方に行くことになって、金井美恵子と川村二郎の内田百閒論と幽界森娘異聞って本をタイトルに惹かれて買った。
久しぶりの吉祥寺は我が青春の吉祥寺どんぶりがなくなっていて、小洒落たラーメン屋になっていたのが寂しかった。
あと映画館の横のサミット?もなくなっていた。
上京して初めて住んだのが三鷹台で、電車代をケチってよく吉祥寺から歩いていた。その時に通っていた道にある古本屋、よみた屋はやっぱり我が青春の古本屋と言っても過言ではないだろう。
僕はよみた屋の百円コーナーでよくふっるーい本を買っていた。
本って埃臭くなるってことを若き青春の僕は知らなかったのである。
戯曲って名のつくものをとりあえず買いたいみたいな欲はその頃からあったらしい。だけどお金はなかったのであまり買えなかったけど、百円コーナーだとマジで何にも後先考えず買えたので、日に焼けまくってシミまみれの現代戯曲集とかよく買ってた気がする。しかしやっぱりあんまりちゃんと読めずだった気もする。
覚えているのは「なよたけ」とか最高に面白かった気がする。
かぐや姫みたいな話なんだけど、都会には「あんなあな」みたいな呼び方されてる妖怪みたいなのが出るって、田舎の子供たちが噂してる話、加藤道夫だったかな。ちゃんと日本の近代戯曲集とかちゃんと読んでいきたいんだけど、なかなか進まないな。ってもう何年も言ってるけど、戯曲ってやっぱ面倒なんですよね、声に出してなんぼなところあるし、小説より読む前にヨイショって感じが必要な気がするんだけど、よく考えてもみたまえ。
演劇なんて長くて大体長くて三時間よ、特殊なものでもっとながくとも、短くて一時間、短編なんてもっと短い。
上演時間でそんな時間てことは目で読むだけならもう少し短縮しますよね。つまり本気出せばマジで一日で読めちゃうのが戯曲ですよ。通勤時間とかで2、3日あれば大体一本戯曲読めますよ。
なのになんでこんな戯曲を読もうとならぬのか。
特に日本の一昔前の戯曲。
結構面白そうなのいっぱいありますよ。
おすすめは椎名麟三。蠍を飼う女って戯曲がめっちゃ好き。
崖の下の家に住んでる家族の話なんだけど、崖崩れてきてて、つっかえ棒で家支えてるって話。
その辺の時代の戯曲については田中千禾夫の劇的文体論序説で色々紹介してくれてたので、これをもとに読んでいきたいって野望があるんですが、まあ、しばらくはヨイショ状態が続きそうでやんすね。
なんの話だったっけ?
帰りの電車で、「幽界森娘異聞」って本読んでたら、森茉莉の話っぽかった。
そして金井美恵子の「本を書く人読まぬ人とかくこの世はままならぬ」を読んでいたら、後藤明生の「蜂アカデミーの報告」について唐十郎が文芸時評で反応しているらしいとの記述が。後藤明生と別役実についてはなんとなく結びつくんだけど、唐十郎が後藤明生について何と言っていたのだろうか。普通に気になってる。
帰り道で友田とんさんのエッセイに出てきた地下鉄の漏水対策についてる番号MSFを見つけてテンション上がった。
勉強しなかった。


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