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一難(閉店危機)去って、またピンチ(妊娠発覚)

開店当初は、お客さんが1日1〜2名の日もザラで、潰れかけたところから、
年収1,000万を稼げるようになるまでの、
11年の軌跡を綴っています。

開店2年目、10年くらい前のお話です。

さて、今日のお題は、
「一難(開店危機)去って、またピンチ(妊娠発覚)」

(災難ではないので、ピンチと言い換え)

潰れる寸前だった開店1年目の後半戦で、
もともと紅茶専門カフェという、
「紅茶」しか売りが無かったところに、

都内でも、提供している店が数箇所のみの
「珍しいお菓子」という売りを増やしました。
(つまり、ほぼ誰も知らないお菓子)

物珍しさを求めて、近所だけでなく、
遠方からのお客さんも少しずつ増え、
売上も少しずつ上がってきました。

とは言え、
家賃支払いや、返済もままならず、
潰れる寸前だった状況から、
ほんの少し脱した程度。

とても、自分の給料なんて出ません。

1年目から、ガッツリ利益を出せるような
才能溢れた経営者はほんの一握り。

たいていの自営業者は、最初の1年は、
まず給料なんて出ないと思った方がよいです。

ちなみに自営業者の給料は、
売上から諸経費を差し引いて、残ったお金です。

さて、そんな「ギリ赤字じゃない」状況の中、
妊娠が発覚。

さあ大変!
店をどうする?どうしよう??

会社員のままだったら、
産休・育休制度を使えるので、
1年(最大3年)休めるし、育休手当も出るし、
復帰後、時短勤務もできる。

しかし、自営業者はと言うと、何もありません。

出産に伴い、店を休業したら、売上はゼロ、
1円の育休手当も出ないばかりか、

毎月の店家賃や、食洗機リース代、水道光熱費の基本料金、通信費など、払わなければなりません。

つまり、店を休めば休むほど、
ただただ、赤字が膨らんでいくのです。

急な病気や、怪我に伴う休業は、
オーナー保険に加入していたので、
掛金に応じた保険金が支払われますが、
出産は対象外とのこと。(ですよねっ)

(加速する少子化の対策とひとつとして、
「自営業者にも育休手当を」という案が出たのはここ1年くらいの話)

実家は、隣町ですが、
当時、両親とも現役で仕事をしており、
都内在住の義両親も、まだ50代で、バリバリ現役正社員。

夫も、激務で帰宅は毎日22時過ぎ、月の休みも片手で数えられるくらい。

出産後、頼れる状況ではありませんでした。

固定費のかかる店舗を持つ女性オーナーは
子供を諦めるか、店を諦めるか、
どちらかを、選択せざるを得ない人もいるでしょう。

どちらも諦めたくなかった私は、
週6日、12時〜19時の営業日時を、

出産後は、定休日を増やし、営業時間を減らし、
縮小営業をしていこう、と考えていました。

そうして2年目の営業が終わり、
年商は、600万円ほど。

トホホな1年目より、だいぶ上がりましたが、

家賃180万(月15万)、原価3割としたら180万、
その他、光熱費やリース代を差し引き、
さらに返済分を除くと、
手元には100万円残るかどうか。

さて、翌年、開店3年目は、
怒涛の1年になります。
出産と、さらに大きな転機が。

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