やっぱり日本の大手企業って外を意識しないよね

これは素人ながらの意見だが、出版社は中国への関心が薄すぎるのではないかと思う。これは同人作品を主に取り扱っているDLsiteなどよりも、遥かに意識が低いのではないかという疑問だ。

例えば、某K系列も中国で本格的な輸出を行ってる様子がない。幅広い事業を担い、国外でも覇権を握るコンテンツを手にしてるのにローカライズへの意欲を感じない。
二次元コンテンツに関しては、例えば欧米圏では「欧米文化では二次元はそこまで主流じゃない。あくまでも一部のオタクが喜んでいるだけなのだ」というふうに言われている。だが、中国は欧米圏に比べると文化的に近く、エロやBL規制がどうの政府側が問題視しているだけで、ユーザー側はさほど意に介してないように思える。
それは原神など中国の大手が量産型3Dアニメ調をすでに多く出しているにも関わらず、指を咥えてる日本のゲーム企業も同じことが言える。もう4年過ぎるというのに何も変わらないのは、ある意味「無関心」のせいだ。

ちなみに某K系列がサイバー攻撃に遭って個人情報データ流出が問題になっていたけど、それに対して私の中国の友人は「もともと日本の大手企業って対外のセキュリティ意識が低いんじゃない?」みたいに言ってた。

単純に日本が中国展開を怠ったせいで、利益を逃した。そして全てユーザー任せとなった。(何年か前、Bilibiliで動画アップロードしようとしたところ、某K系列から著作権侵害で投稿禁止になった。ただ同サイトではアニメのワンシーンに中国語字幕が載せられたものやまとめ解説動画なども普通に見かけるので、どこまで機能してるのかわからない。)人気の深夜アニメの中国語吹替版なども少ない。確かに日本の声優が国内でもなぜか人気あるのだけど、私個人は中国語の落ち着いた声が好きだ。逆に中国のアニメが日本語にローカライズされるようになっており、これもまた歪な感じがしていまう。

中国は良い意味でも悪い意味でも他国への関心が強い。日本に対するアンチだろうが日本のアニメ作品やコンテンツを普通に楽しむし、愛国心には影響しないのだ。もちろん、愛国心を抱かない人もいる。

海賊版の話を聞いて、真っ先に中国のことが思い浮かんだ。
仕事で使うオフィスソフト、Adobeなどのサブスクが必要な高額ソフトもCrackを利用していたとしても何らおかしくない。
創作(漫画、ゲーム、アニメ)においては政府側の規制も当然あり、VPNからのアクセスが前提になっているのは界隈の常識だ。
Steamだとやたらアルゼンチンやトルコのユーザーからの購入が多く、それは100%中国人なのである。他国に比べて定価が遥かに安いらしい。(最も高い価格帯で知られてる米国や日本と比べれば、中国での販売価格は十分安いのだが、年齢制限の規制があるために香港やアルゼンチンなどのアカウントをVPNで作成するプレイヤーは多数なのだ。)当然、開発者も知っているけれど、さほど問題とは思っていない様子だった。

理由は単純に母数が多いからだろう。
Steamで最も人口が多いのは中国で、これは中国の開発者が出したゲームの話だが購入数では欧米圏などを上回り中国が首位だった。ちなみに売上総額では日本が最も多かったらしい。
中国は海賊版が蔓延している国とはいえ、日本よりもアクティブなユーザーが多く、コミュニティも絶えず何かしらの話題が尽きない。それに比べると日本はプレイ人口が多いにも関わらず内向的で、黙々と一人で楽しむ傾向があり、レビューすることに奥手になったり吟味する傾向があるらしい。

まぁ、海賊版はすでに蔓延してるのだから、大量のユーザーを獲得して取り込んでしまえばメリットのほうが大きいでしょ。そういう話かな?

そこに+αで出版社が中国向け公式サイトorプラットフォームを展開し、WeChatやAlipayで決済可能な投げ銭システムを導入する。それだけで莫大な利益が入るのでは……?
もちろん、向こうの事情とかさっぱりなので大したことは言えないし、穴なんていくらでもあると思う。

でも大手には期待できないので、個人なら作品紹介ページを公開して投げ銭を呼びかける方法もある。あとは中国本土で口座開設せずにどうやって自分の懐に入れるかが問題なのだけど。
クラファンサイトだと「(摩点)https://www.modian.com」が国内では有名。あとは「ACG社区」「众筹平台」とかで検索するといろいろ出てくる。

(今回は口調がINTPっぽくなりました)

我推的孩子(推しの子)ってなぜか広東語verが存在してた……

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?