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繰り返しは大切・前編
月・火曜は学校教育の話です。今回は、繰り返す事の大切さ…を、自分が実感した経験談について書きます。
以前、3年生を担任した時の社会の話です。この年度の社会の授業では、写真や図、絵などを見て、分かった事、気付いた事、思った事をノートに書き出させ、それを交流すると言う授業を繰り返していました。
最初の頃は、ほとんど何の意見も出てきません。そもそもノートに何もかけていないのですから、まぁ、それも当然です。だからまず、何でもイイから書かせるために色々と言葉掛けしました。
「何でもいいから、下らないと思う事でもいいから、まず書いてみよう」
「当たり前と思う事でもいいから、何か書こう」
「『人がいる』とか『畑がある』でいいから、とにかく書こう」
そうやって指導すると、本当に言った通りの事を書く子が出てきました。
「この絵には人がいます」
「手前に畑があります」
もちろん、全力で褒めます。「何、当たり前の事を言ってるの!」等と叱ったり、嫌みを言ったりは絶対にしません。
そうすると、徐々にヤル気が出てきて、どんどん書く様になってきました。そうなったら今度は、次の段階に向けた指導です。
「沢山書いた中から、最も価値のありそうな事を発表してみよう」
この様に言っても、やっぱり「人がいます」や「畑があります」の子もいます。自信が無いから、まぁ、仕方ないですよね。
ここで、その様な意見を否定すると、またヤル気が下がってしまいます。ですから、その様な発表も一応認め、次々と発表させる様にしました。
その内、キラリと光る発表も出てきます。すかさず、その様な発表を大いに褒める様にしました。
「今の発表は、他の人が言わないような事に挑戦しててイイね」
「写真を見て、自分で考えた意見も加えていて素晴らしい」
すると、他の子も真似て発表する様になり、発表内容の質的な向上が見られる様になってきました。粘り強く指導し続けた事で、子供たちが変容してきた訳です。
そして、私もビックリする様な内容の発表が出てきました。
ちょっと長くなったので、それは次回に。
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