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打ち切られて(?)残念な作品②

 木曜はライトノベル愛を語ります。今回紹介するのは、原作もコミカライズも打ち切りになってしまった(と思われる)、『どうしても破滅したくない悪役令嬢が現代兵器を手にした結果がこれです』です。
 この作品、原作は3巻以降発売されていません。コミカライズも5巻で唐突に終了しています。しかも、『週刊少年ジ●ンプ』で打ち切りになる作品みたいな終わり方なのです。
 とあるパーティに出た主人公。ちょっとしたゴタゴタの後、空を見上げて「私の現代兵器で破滅の運命をぶっ飛ばしてやる!!」と心に誓います。その下の最終コマには、「かくして、これより数年後 乙女ゲーム『流れ星に願いを込めて』の本編が学園高等部を舞台に幕を開ける…」と書かれ、次の頁には「完」と…。
 … (-_-;) もう、これは絶対に打ち切りでしょう。
 でも私的には、特に原作の続きが、それはもう猛烈に読みたいのです。
 と言うのも、原作のプロローグは、主人公の悪役令嬢が大暴れする場面から始まっているからです。主人公は現代兵器を手にしており、破滅を避けるため…だと思うのですが、どこかの国の軍隊を壊滅させ、首都と思われる場所を火の海に沈めるのです。どう考えても、主人公以外の登場人物たちにとって最悪の「破滅エンド回避」の方法です。
 しかし、最初に結末がわかっていても、どういう経緯で結末に到るのか、その点への興味が尽きる事はありません。
 N■Kの大河ドラマだって、日本史を知ってる人なら誰でも結末は分かります。徳川家康は天下を統一しますし、坂本龍馬が明治の元勲として活躍する事などありません…が、だからと言ってドラマ自体がつまらない訳ではありません。どの様に途中を展開するのか、その部分を視聴者は楽しみにしているからです。
 『どうしても破滅したくない悪役令嬢が現代兵器を手にした結果がこれです』も同じです。破滅エンドを回避するため、主人公は様々な努力をしています。それが、どの様に失敗して、あの殺戮と破壊の限りを尽くす結末に到るのか…打ち切りとなった今、それを知るすべはありません。本当に、本当に残念です。
 今からでも再開してくれないかなぁ…。

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