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ペーチャレの力を再確認

 月・火曜は、学校教育の話です。今回は、ペーパーチャレンジランキングを紹介します。
 ペーパーチャレンジランキング(長いので、以下、ペーチャレと省略)とは、教育技術の法則化運動(今はTOSSと呼ばれています)から生まれた…一応、プリント学習の範囲に入る実践です。様々なパターンがあるので一概には言えませんが、様々な動き方の出来るコースを通って得点し、その得点の高さを競う内容が多いです。
 「様々な動き方の出来る」と書きましたが、自分が通ったコースによって、通れなくなるコースも出てくるため、通り方によって得点が変わってきます。そのため、「より高い得点を取りたい」と考える子供であれば、様々なコースを試したくなり、のめり込むと考えられます。
 今回の記事で紹介するのは、令和5年の2学期最終日(R5.12.25)に行った実践です。この日は学習進度的に考えて、もう授業で扱う内容がありませんでした。教科書の新しい単元に入ると、中途半端になってしまうからです。そのため、「時間があるならやらせてみよう」と考えて、予め良さそうなペーチャレを印刷しておきました。
 印刷枚数は100枚。32人学級なので、1人3枚まで渡せる計算です。
 ルールを説明し、早速取り組んでもらいました。ゴールした子の得点を板書し、ネームカードを貼ります…が、最初は得点が少ないので、直ぐに更新されます。更新されたら、前の得点は消して新しい得点を書き、ネームカードも貼り替えます。ここまでは次々に更新されます。
 25点を超えた辺りから、更新出来なくなってきました。こうなると凄く集中してきます。かなりの数の子が、真剣な表情&無言でコースを考えています。中には、もらえる3枚を使い切り、「色鉛筆で新しいコースを書いてもイイですか?」と聞いてくる子もいます。教室はシーンと静まりかえり、鉛筆を動かす音だけがしていました。
 最終的には39点の子が出たところで時間切れとなりましたが、それまでに15名の子がランキングに名前を記す事が出来ました。子供たちも満足そうな表情の子が多かったです。
 ペーチャレは子供たちが集中する…と昔から言われていましたが、改めて実感しました。凄いです。

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