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千年たっても手段は変わらず

 金曜は、月~木曜のテーマに含まれない内容です。今回は、少し前に妻から聞いた面白かった話題を紹介します。
 あ、ちょっと下ネタ(下品ネタ)系なので、苦手な方は読まない方が良いです。


※ 念のための空白


 では本編。
 妻は、無料の漫画を読むのが好きです。そして時々、面白かった漫画について話をしてきます。
 令和6年8月のある日、今、読んでいる漫画について妻が話をしてきました。その漫画の主人公は高校生の頃にいじめられており、その、いじめの手段が「昭和の香りがする」と言うのです。
 具体的に聞くと、女子トイレに連れ込まれ、便器に溜まっている汚物に顔をつけさせられる…と言う内容でした。う~ん…食事中の話題にされなくて本当に良かったです。御飯が美味しくなくなってしまうところでした。
 でも、妻の話は終わりません。妻曰く、「この場面を見て、私、『源氏物語』を思い出したのさ」…って、何故、『源氏物語』?
 妻によると、桐壺更衣(キリツボノコウイ)に嫌がらせをしようとした女御(ニョウゴ)の女房たちが、清涼殿(セイリョウデン)の廊下に汚物を撒き散らすと言う場面があるのだそうです。その結果、桐壺更衣は廊下を遠回りした上、帝(ミカド)に逢う前に着替えなくてはならなくなったのだとか。
 田辺聖子版の『源氏物語』に、そんな場面あったかなぁ…もう、かなり昔だから忘れてしまいました。
 でも、妻は平安時代オタク。『源氏物語』だって、田辺聖子版も瀬戸内寂聴版も『あさきゆめみし』も読んでいます。そう思って確認すると、その場面、田辺聖子版には載ってないそうですが、瀬戸内寂聴版と『あさきゆめみし』には載っているとか…。ひぇ~。 (@_@)
 そして…「令和の漫画でも、平安時代の『源氏物語』でも、いじめの手段が汚物ってところが面白いと思わない? 千年以上の間があるのに、人間のやる事って変わらないんだなぁ」と言って、妻は話を終えたのでした。
 確かに、いじめの手段は千年たっても変わらない…千年ぐらいじゃ、人間は成長しないって事かもしれません。

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