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介護狂詩曲1~ついに来た、介護

 金曜は、月~木曜に含まれないテーマです。
 今回から断続的に、介護についての話を書きます…と言っても、寝たきりの親の介護をしている方々に比べれば、遙かに簡単な内容の介護ばかりです。「甘ちゃんだねぇ」と思われるかもしれませんが、もしかすると誰かの、何かの参考になるかもしれません。そんな考えで書いておきます。
 令和5年、私ら夫婦の4人の父母の内、父の1人が亡くなりました。残る3人の内、母の1人は施設に入っています。もう1人の母と父は、自宅で生活しています…が、母も父も、もう85歳以上なので色々と心配な事が出てきました。
 中でも心配なのが母です。最近、手足の力が弱くなってきた上、めまいなども発生するらしく、転んでしまう事が多くなってきたのです。実際、令和5年は外で転んで骨折し、家の中で転んで骨折し…と、2度も骨折してしまいました。
 ここで、更に困った事があると判明しました。何と、母と意思疎通するのが非常に困難なのです。
 母は耳が遠く、補聴器を使っているのですが、「何か聞こえにくい」と言って外している事が多いのです。当然、他人の声や音が聞こえにくいので、会話をするハードルが上がります。
 ここで多くの方は、補聴器を付けるなどして、何とか会話を成立させようと努力するのが、まぁ、一般的なのではないでしょうか。
 ところが、母は会話を諦める…と言う方向に進みました。二言目には、「何だか分からない」「よく分からない」と言って、話を適当に終わらせてしまうのです。
 そのため、「お医者さんは何って言ってたの?」と聞いても、「分からない」とか「忘れた」となってしまいます。骨折の状況を確かめる事も、次の病院の日時を確認する事も、全く出来ませんでした。これでは、何かしてあげたくても、何ともしようがありません。
 幸い、病院の日時は予約票で何とか分かりました。私は、「これはもう、腹をくくって病院に付き添うしかない。この日は年休を取って一緒に行こう」…と覚悟を決め、ささやかな介護活動を開始する事となった訳です。
 長くなりました。母の通院に関わる話は次回の記事で続きます。

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