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鰍(カジカ)やら蝉(セミ)やら

 水曜は八軒自然科学クラブの思い出話です。今回は前回の続きで、サバイバルキャンプをした時、印象に残った食べ物を紹介します。

 サバイバルキャンプで最も「御馳走」と言えるのは、小川に住むカジカ(鰍)です。何と言っても、ちゃんとした魚ですから、もう御馳走感が全く違います。
 もっとも、川に住むカジカは海のカジカとは大違いです。海のカジカはスーパーマーケットでも売ってる程で、結構な大きさがあります。それに対し川のカジカは、とっても小さいし、とっても細いです。大きさは大きくても20cmより小さいですし、体の太さも直径3cmはないでしょう。
 当然、可食部分も少ししかありません。そもそもカジカは、やたらと頭が大きいのに、体の太さは頭の半分もありません。「頭でっかち尻すぼみ」とは、正にカジカのためにある様な言葉です。
 それでも、捕まえる事ができたら嬉しいです。味噌汁の中に入れて「鰍汁」にする事が多いのですが、出汁が出て美味しくなります。
 因みに捕まえ方ですが、基本的に釣りが最も捕まえやすいです。と言っても、かなり捕まえるのは難しく、1日で1匹釣れたら「大成功」という感じです。後は、偶然発見し、浅瀬に追い込んで捕まえる…という事をした子もいました。
 もう一つ、印象に残ってるのは…虫なので、虫が嫌いな方は、ここから先を読まない方がイイでしょう。


  ※念のための空白


 サバイバルキャンプでバッタを食べてから、機会があれば、様々な昆虫を食べる事に挑戦しました。基本は毎回同じで、捕まえる→加熱殺虫→羽をむしる→素揚げ…という流れです。
 中でも美味しかったのがセミです。
 セミは、それ専用の捕虫網などを用意しておかないと、なかなか捕まえる事ができません。この時は、よろよろ…と言った感じで飛んできたセミが、地面に落ちたところを捕まえました。おそらく寿命が近かったのでしょう。
 セミはカメムシの仲間ですが、カメムシと異なり臭くありません。臭いカメムシは食べる気になりませんが、セミだと食べる気になってくるから不思議です。
 食べた感想は…「美味い!」です。
 セミは、ほぼ中身が空洞です。他の昆虫と異なり、消化器官も筋肉も必要最小限しかありません。そのため、外骨格である外皮を食べる事になります。これが美味いのです。イメージとしては、ぱりぱりに揚げた小エビって感じでしょうか。しかも、かなり高級な小エビです。これ、絶対、ビールに合うと思います(まだ、試した事はありませんが…)。
 もっと沢山捕まえて、もっと食べたいなぁ…と言うのが、その時の正直な気持ちでした。

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