サバイバルキャンプ
水曜は八軒自然科学クラブの思い出を語っています。今回は、サマーキャンプの特別な内容について紹介します。
八軒自然科学クラブが蘭越町でサマーキャンプを始めた頃、色々な新しい取組を行っていました。その1つがサバイバルキャンプです。
これは、事前に準備する食料は米と必要な調味料だけとし、他は全て現地調達する…というキャンプです。
確か2泊3日で行いましたが、2日目の夜は宿泊施設に泊まり、3日目は帰宅するだけだった…はずです(資料が散逸しているため、記憶で書いています)。1日目の夕食と2日目の朝昼食の3食を現地調達する訳で、これなら最悪、御飯だけ炊いて味噌を付けて食べる…でも、何とかなる範囲です。
そのため、参加した子供たちの採用した戦略は極端な二極化を見せました。「積極的に食材を探して歩き回り、おかずを用意して食べる」派と、「ほとんどの時間を何もせずに過ごしてカロリー消費を抑え、御飯だけを食べる」派という二極化です。
私は指導員ですので、子供たちの見本になる必要があります。そのため、「積極的に食材を探して歩き回り、おかずを用意して食べる」派として行動しました。分量的には山菜が多かったですが、バッタやカジカ、エゾアカガエルなども食べました。バッタは、最近評判の「昆虫食」のはしりと言えるかもしれません。 (^o^;)
あ…虫が嫌いな方は、ここから先を読まない方がイイです。
※念のための空白
サバイバルキャンプで最も手軽に確保できるタンパク源…それは昆虫、中でもバッタの仲間です。キャンプしている場所では、素手でも捕まえられるくらい、まぁ、やたらと沢山いました。
ほとんどはフキバッタという種類ですが、イナゴもいれば、ヒシバッタやトノサマバッタなども捕まえられます。割合的には、フキバッタ7割、その他が3割って感じでしょうか。
捕まえたバッタは、そのまま飯盒(ハンゴウ)に入れて蓋をし、焚き火で加熱します。当然、苦しんでバタバタと大きな音を立てますが、1分くらいで静かになります。そうしたら飯盒を下ろして、蓋を取ります。
美味しく食べるためには、この後、羽根をむしり取る必要があります。羽根があると食感が悪くなるからです。フキバッタは羽根が小さいので、むしり取るのが大変でした。
下ごしらえが終わったら、飯盒に油を入れて素揚げにします。時間は3分くらいです。緑色っぽかった色が、小エビみたいに赤色っぽくなります。取り出して古新聞に載せ、油を切って塩をかけたら完成です。そのままポリポリ食べても良し、更に佃煮や炒飯にしても良し。
因みに、そのままポリポリが私は好きです。殻ごと小エビを食べている感じで、とてもビールや日本酒に合います。
長くなりました。バッタ以外の食材については、次回以降の記事で紹介します。