初めての林道(金谷元名線)
こんにちは、おくとです。
まともな林道はこれが初めてです。
動機
このままだとオンロードだけでセミブロックタイヤを使いきってしまう気がしたので、まともな林道を走りに行きました。
最強と名高い酷道439の経験はある。一応軽い(数メートル)ダート区間がある舗装林道も走ったことはある。キャンプ場程度なら何回も走っている。
それでいて初心者向けということなら、その延長としてみればいいだろうと軽い気持ちで向かいました。
走行した林道
「金谷元名線」千葉県富津市にある、8kmの林道です。
”初心者向け”とのこと、調べた限りでは地元で一番簡単な林道です。
林道入り口にて
初めは舗装区間との情報もあり、気が抜けきっていました。しかし、グーグルマップに案内された林道入り口にて、いきなり洗礼を受けたのです。
「いやいや、確かに舗装路だけど大丈夫?これ」
開始は確かに舗装路でしたが…道幅いっぱいに土が広がっています。それも、しっかり厚みがある感じ。
酷道、舗装林道までしか経験のない自分には、もうこれだけで未経験です。
もしかして、何かが起きてそのまま?これ本当に通れる?行こうか行かないか数十分悩みました。
事前に土のあたりを歩いてみて、浅そうな、土が固まっていそうなルートを何とか発見、「いけるところまでは行こう」で入っていきました。
ルート通り進めたものの、滑りそうとかはじかれそうとか不安で、途中で止まって足をついてしまいます。すると土を踏みしめる感覚でさらに不安が増して、本当にビビりまくってました。
何とか通過すると、その先はしっかりとした舗装路でした。ですが路面のところどころに枝や石、土などの堆積物。避ければ何とか、そんな気持ちで進みます。
洗礼その2
ある程度行くと完全に全面がダートです。起伏はあまりありませんが、あたり一面に石が浮いています。1速だとアクセルワークが難しく、2速低回転で走ります。
石が浮いたキャンプ場の駐車場でも、タイヤが滑ったり、ハンドルが小刻みに取られることに恐怖していた自分にはひとたまりもありませんでした。
滑ってコケるんじゃないかとか考えながら進みます。
偶にタイヤが滑る感覚があり、それにビビりって速度を落とします。すると、エンストの恐怖で半クラッチに、そのトルクでは路面をける力が足りなくて速度がさらに落ちる。その結果、石が浮いたところで停車してしまう。
これを何回も繰り返します。
結局どうしようもなくなり、1速でアクセルを微調整して進むことにすると、ある程度マシになりました。
先の路面を
停めてはその先の路面状況を確認しに行き、そこを超えたらまた停めて繰り返す。まさに牛歩です。
曲がり角など、先の路面が見えなくなるところでは、この先で舗装が始まったりしないかななんて期待を込めてバイクを停めて確認に行きます。その結果、まだまだ続く、さらに路面が悪くなることが判明する。そんなことの繰り返しです。
轍区間
後半は轍が酷くなりました。路面の確認では、轍にタイヤがとられないように考えてルートを決めます。実際そのルートを走るのですが、あれっこうだったっけ?なんか違う?みたいにわからなくなることがしばしば、ゆっくり確認しながら進んでいるためか、スピードが落ちた結果、さらに轍の影響を受けることになる。まさに恐怖体験でした。
ゴール
轍区間と格闘していると、突然舗装が始まります。これまでだと舗装区間になっても少し走ったら終了、またダートでげんなりしていましたが、今回は長めです。これはもしやとギアを上げて走ると、ゴール地点の石碑が見えます。ようやくおわった…その一心でした。
事前の調べ通り、全通はできず。この石碑まででピストンです。
昼食をとるとともに色々調べる
時刻は12時、だいたい1時間くらいは走っていたようです。一仕事終えた感じで昼食をとります。来た道を戻らないといけないことはいったん忘れてしばしの休憩です。
ここで、スマホの電波が入ったので林道走行についていろいろ調べてみました。
帰り
もちろん轍が現れます。見よう見まねでシートから立ち上がり、タンクを両ひざで挟む。そして、ルートを見定めると思い切って突っ込みます。
バイクはこれまでと同じように暴れますが、腰を浮かせているので、その衝撃は自分には伝わらず冷静に対処できます。
スピードが乗っているので小さな轍にとられることはなく、轍が大きいと感じたらアクセルを回して補助、すると元のラインに戻ります。その結果危なげなく突破。
これだ!ようやく見つけました。
荒れがひどいところでは立って、そこまででもないところでは座って切り抜けます。極端にペースを落とすことなく、止まることなく走れます。もう初めの恐怖心は影を潜めていました。
そして、初めの土ゾーンにたどり着きます。リベンジとばかりにルートを決めたら腰を浮かせ突っ込む。
タイヤは多少滑りましたが慣れた程度で全く怖くない、むしろ拍子抜け。それと同時に成長を実感しました。
大体30分くらい、往路と比べると大幅なペースアップです。
林道から出て
オンロードに出ます。いちいち路面を確認しなくていい、なんと走りやすいことかと一人感動していました。
もうナビはいいや、自分の気の向くままに走りたい。『直進館山道』の看板、「まだ午後の1時、帰るにはまだ早い、この先の分岐で避ければいいや」、オンロードの感動に浸りながら信号を直進すると、『高速入り口、Uターン不可』、あっ…
完走した感想
最低難易度の林道とはいえ、しっかり林道していました。
酷道、舗装林道との延長とはとても思えません。しかし、復路を終えたころには慣れてくる。本当にいい意味で初心者向けの林道でした。
走ってよかった、これにつきます。オフロードの走り方のいろはを実戦形式で学べた。感謝感謝です。
今回の金谷元名線には何度か走りに行くと思います。今度は別の林道も走ってみたいですしね。
最後に気づき
林道を走ってる最中。バイクの振動とともに、カウルに何かぶつかっているような音がしていました。跳ね上げた石だろうと思っていましたが、こう振り返るほどになにか違うような…
もしかしてETC配線のコルゲートチューブがカウルとぶつかっている?後で確認です。
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